2019年冬期アニメ総評

第1位:どろろ

さすがは手塚作品

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どろろは幼い頃に原作を読んだような気がするが、はっきりとは覚えておらず、何となく怖かった印象しかない。
本作はどろろの原作を踏襲しながらアニメオリジナルの設定に変えてあり、短い2クール作品としてはちょうどよい流れになっている。
敵を倒して自身の身体を取り戻すという設定も異色ながら、身体を取り戻すとどんどん弱くなってゆくというジレンマもあり、このような基本設定を考えついた手塚治はやはり天才だと感じる。
物語はまだ途中だが、妖怪との戦いの他に自分の出生の秘密も近づいており、彼の存在自体に苦悩する様々な人々の群像檄が非常に興味深い。今後、どいう展開になるのか予想もつかないが、できれば最後はどろろと百鬼丸は幸せになって欲しいなあ。

第2位:モブサイコⅡ

思った以上に面白かった

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第一期は未視聴で、今期も第一期を見てなかったから視聴するつもりはなかったのだが、たまたま視聴する機会があって1話を見たら面白く、そのまま視聴してしまった。
超能力を持ちながらそれに頼らず、それどころか自分の力など生活をする上では大したものではないと割り切って努力をする才覚を持つ主人公は非常に好感を持つおとができ、理想が完全に具現化することはないと分かっていながら理想に向かって努力を重ねてゆくということ尊いということが分かってる人物というのは嵩厳ささえ感じる。
最終話でのラスボスとの戦闘は、超能力の差だけではなく、暗稚で微志しか持っていない敵と主人公の嵩厳さの差でもあり、非常に面白かった。

第3位:ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

やはりジョジョは強い

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ジョジョは1部の波紋時代が一番好きで、スタンドになってからは最初の頃は面白かったが、この5部になるともう原作も読んでいないほどに飽きていたが、改めてアニメで見るとやはりジョジョは面白いな。
展開にしろキャラにしろ突拍子もないというか予想も付かないというか、とにかく昨今のワンパターンドラマが多い中では突出した個性が光っている。
ただ、凡百の中では突出しているが、やはり期毎にでてくる突出したデキの作品には及ばないと感じるのは、たぶん個人的な好みなんでしょうね(^ー^;A

第4位:盾の勇者の成り上がり

転成モノの成功例

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ありがちな転成モノだが、最初からイジメを受けて過酷な状況からのスタートという珍しい展開。大抵は同時期に放映していた「転生したらスライムだった」のようにストレスフリーで何の苦労もなく最強になってハーレムを形成してゆくというものだから、転生してイジメを受けて迫害されながら強くなる方法を模索してゆくというのは非常に興味深く感じた。
味方になるのはやっぱりハーレム形成要因だけど、本人にハーレム形成の意思がないものだから、ハーレム的な感覚は薄く、単純に味方としてしか見れないのでハーレムという感覚もない。つまり、異世界転成モノでありながら、今までの展開とは明らかに違うパターンを見せてくれたのは白眉であろう。本来ならいろいろなパターンがあるはずだが、最近はもうワンパターンばかりになってきていたので余計に新鮮に見える。

設定や世界観は未だによく見えないところがあるが、主人公とその仲間たちに対する嫌がらせをする王族側との対比が綺麗に分かれており、物語としては勧善懲悪モノを見ているように判り易い。
今後は主人公のえん罪といわれのない迫害が払拭されるというので、そこまでは視聴しなければw

第5位:賭ケグルイ××

オリジナル要素を加えて盛り上げた

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第一期はイカサマの仕合で正直微妙だったけど、今期はイカサマ勝負よりもゲームのシステムを上手く利用した見せ方をしており、あからさまなイカサマではなく、まともな方法で絶対的な勝利の法則を見つけ出すようになっており、第一期よりは楽しめた。
さらに、アニメオリジナルのキャラを出すという最近では珍しい冒険に出て、それで成功している。アニメを見ている間はオリジナルキャラだとは気付かず、途中で知らされた時には余りに物語にマッチしているのでびっくりした。こういう改変を上手くさりげなく出来るというのは昨今では珍しい。大外れの大ブーイング喰らう可能性が高いので誰もが躊躇するようなことをやってのけたのには喝采を送りたい。

肝心の百喰一族との対決は全くの途中で終わってしまったが、ひとつの区切りとしての見せ方は成立しており、途中で終わっていながら中途半端さを余り感じない造りになっているのも見事。顔芸も見事(笑

第6位:ゲゲゲの鬼太郎

毎回意外と面白い

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既に1年放映しているのでマンネリ化しそうなものだが、意外に毎回面白い。1話完結のエピソードから数ヶ月にわたって伏線を張り続けるエピソードまで、視聴者を飽きさせない構成になっている。基本的に鬼太郎が悪い妖怪を退治するだけなのだが、それを1年にわたって飽きさせずに見せるというのは地味だが凄い技術だと思うわ。

そして最新クールからはまさかの猫姉さんのロリ化w もはや隙が無い(笑

第7位:ブギーポップは笑わない

往年の名作だが

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20年以上前の名作だが、さすがに今の時代だと少々色あせて感じてしまう。小難しい設定や意味深なセリフ、極端に象徴化されたキャラクターに綿密な伏線や展開。自分も当時は好きだったが、今視聴するとやはり少々重たく感じてしまう。
原作は昔熟読したが、さすがに内容は覚えておらず、印象とイメージだけが自分の中で優先してしまったため、作品自体にも少々違和感を感じていたが、これはこれでまあ面白く視聴できた。ただ、やはり重いのでどうしても自分の中では消化できず終いだったがw

やはり、この手の作品は小説でじっくり読むに限るなあ・・・。基本的には作品の内容というより懐かしさで視聴していたような感じですw

第8位:風が強く吹いている

ある意味ストレスフリーのなろう系


素人ばかりが集まって、一生懸命練習して箱根駅伝に出るという、展開だけみればファンタジーなお話。これを見ていると、箱根駅伝で上位に食い込むのは難しいが。出るだけなら結構簡単に出れるんじゃ無いかと錯覚するくらい(笑

嫌々協力していたメンバーが、次第に駅伝に夢中になってゆくのはスポ根モノによくある展開だが、2クール作品だけあって、その部分は丁寧に描かれている。キャラクターひとりひとりの掘り下げも、ストーリーに負担にならないよういい塩梅にちりばめられており、展開はファンタジーだが違和感を感じないほどにはよくできていた。

最終的には無難なところで着地しており、作品として突出したものや予想外な部分は少ないが、普通に面白い作品である。

第9位:3D彼女リアルガール

全員ハッピーエンド


初期はオタクの恋愛みたいな設定でオタクがどう恋愛をしてゆくのか、みたいな流れだったのに、途中からオタク感は完全に消えて普通のラブコメみたいになってしまった。
ラブコメにある主人公とヒロインの危機的状況もまあ、凡百のラブコメにあるような定番の展開であるが、最終的には登場キャラが全員結婚しておしまいというハッピーエンドで終わるのはまあ個人的には好きな展開ではある。

ただ、作画はお世辞にも綺麗とはいえず、途中の展開も退屈な部分が多いので、1クールでまとめた方がよかったような気がする。

第10位:REVISIONS

続きがあれば面白くなるかも


最近はやりのオールCGということで視聴するつもりはなかったのだが、タイムパラドックス的な話しになると聞いて視聴していた作品。
結果的に、ストーリー的には面白かったが、途中までの主人公キャラのウザさと最終話の消化不良感、そして全編で感じるCGキャラの違和感が気になる。

過去を変えて未来が変わるのではなく、未来を変えて過去を変えるという視点は面白く、時間軸に影響されない存在という設定も面白いのだが、いまいち全編のつながらない。物語前半部分の設定と物語後半の設定が自分の中ではかみ合わない箇所が多く、前半と後半では異なる物語を見ているような気分になってくる。

物語は一応の完結はみたものの、続きを作れるというような未練がましい造りになっており、消化されていない設定も多い。第二期は円盤売れたら作りますよというミエミエの造りであるが、恐らく第二期はないだろう。

第11位:からくりサーカス

原作は名作だが


「うしおととら」と同じく原作は名作と呼べる作品だが、やはり3クールでアニメ化は無理がありすぎる。全てのエピソードが複雑にからみあって全ての結末に直結しているため、エピソードの割愛・短縮がその後の展開に全て影響してしまうため、違和感を感じる展開が多い。ストーリー構成を最初から根本的に見直して抜本的な構成変更をするしか方法はなかったが、それはそれで難しいためこういう形にしかならないのは「うしおととら」でわかりきっているが、やはり原作がよいだけあって惜しい。

今後は最終クールでお話も盛り上がってくるはずだが、割愛・短縮したエピソードがどう影響してくるのか・・・

第12位:転生したらスライムだった件

ストレスフリーな展開


転成モノの中では人気があるようで、自分も漫画版は購入しているが、面白くないことはないが、正直そこまでおもしろい作品という印象は受けない。転成モノなろうモノにありがちな、ストレスフリーでハーレムつくって俺強ぇぇぇ!なお約束な作品で、他の同作品との差はほとんど見られない。

細かい好みの問題であろうが、個人的には凡百の転成モノと差別化できるほどのおもしろさは感じられない。

第13位:魔法少女特殊戦あすか

基本は抑えているが


魔法少女という少女が喜びそうな題材でありながら、リアルにいたらこんな汚れ仕事や惨いことをやらされますよというお話。魔法少女たちの苦しみや普通ではない生活の営みが結構悲惨な形で描かれており、その中でも希望を見いだしていこうと前向きに進もうとする様子は見応えはある。エロもあり、グロ戦闘もありと、基本的な部分は抑えているが、何かイマイチ盛り上がりに欠ける。作画レベルは低いが低すぎることもなく、全てにおいて平均点くらいはあるのだが、全部まとめて見ると物足りないという不思議な作品。

恐らく、続けていけば面白くなると思うが、1クールではこれが限界かもしれない。

第14位:ガーリーエアフォース

無駄なキャラと話が多すぎ


戦闘機を擬人化した艦コレ以来、よくある作品。謎の勢力が人類の生存を脅かすという展開だが、結局ストーリー的には全く決着が付かず、俺たちの戦いはこれからだエンドともいえない更に中途半端なお話で終わっている。
さらにいえば、キャラクターも中途半端なものが多く、主人公の幼なじみはなぜ登場させたのか意味が見いだせないほど影が薄く、戦闘機擬人化美少女も登場回だけはスポットが当たるが、それ以外はほぼモブ状態。これなら最初から主人公と擬人化戦闘機ひとりだけで話を展開させた方がマシだったように思う。

美少女が出てるがエロ展開もいちゃいちゃ展開もなく、単に擬人化戦闘機美少女可愛い~ってだけの作品でそれ以上でもそれ以下でもない。

第15位:荒野のコトブキ飛行隊

宣伝には力を入れていたが


美少女にレシプロ戦をさせるという、かなりマニアックな作品。CGで細かく作ったレシプロ戦は素人目に見てもかなりよいできばえで、着艦手順やら操縦席やらが細かく描写されており、レシプロ戦好きにはたまらない作品であろうが、ターゲットを絞り過ぎw
おそらく、プラス美少女で引き付けようとしたのだろうが、萌え美少女はCGで作っては意味が無い。今のCG技術は既存機械や大量の人を描くには良いが、美少女を描けるレベルにはまだ到底達していない。平面顔でからくり人形みたいに動く人型のオブジェを美少女として可愛いと感じる人は皆無であろう。

あらゆる方向性を間違えて作品が作られたようで、一体どういう層を取り込んで人気を得ようとしたのか。ゲームも同時展開して力を入れているのは分かるが、素人目に見ても爆死確定なんだが・・・

第16位:エガオノダイカ

久しぶりの駄作


遠い未来、地球から移住した人々が作った国家同士の争いのお話かな。とにかく戦争描写が酷すぎる。まるで子供が考えた戦争って感じで全く戦争をしている感じではなく、最近のシミュレーションゲームでももっと上手く作ってあるというレベル。国を守ろうとしているくせに覚悟も決意も全く伝わらず、状況だけダラダラと説明しているだけだから戦争の悲惨さとか理不尽さというものが全く伝わってこない。

あげくの果てに、ラストは戦争を止めるために惑星の電力源を全てダメにしてしまって幸せになりましたってワケの分からない展開に。

いまどき小学生でももうちょっと面白いドラマ作れるぞ。これがタツノコの55周年記念作品というのだから笑ってしまう。良い部分を見つける方が難しいレベルの作品を久しぶりに全話視聴したわw
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