2018年夏期アニメ総評

第1位:プラネット・ウィズ

個人的には昨今最高峰のロボモノ

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ストーリー構成、エピソードの流れ、キャラクターなど、どれをとっても今期どころか昨今でも最高峰の作品。
特に上手いのが謎の散りばめ方。謎はあった方がストーリーに深みが出るが、それをいつまでもずるずると引きずっては鬱陶しいだけで何のメリットもない。この作品はそれをよく分かっており、謎を長引かせず、適度なところで解明させて次の謎に移るという流れは見事。某監督にも見習って欲しいほどである。

そしてキャラクターも一見すると完全にギャグに寄ったキャラなのに、やってることやセリフはシリアスで、それが妙にマッチしている。ストーリーは重いが展開が軽やかなので悲愴感は少なく、対峙していたモノたちが仲間になったり仲間だった者が敵になったりと、緩急入り交じった流れの中で、しっかりとストーリーの骨子とも言えるテーマがぶれずに終始一本立っている。詰めてしまえば、この作品は愛と正義の対決であろう。

第2位:天狼

久しぶりによく出来たシリアスモノ

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バンパイアと人狼が、人狼の秘宝を巡って人間を交えて三つ巴の戦いを繰り広げるという話だが、結果的に秘宝の正体は分からなかったものの、そこに至るまでの流れや展開が非常によく出来ている。
キャラクターたちの立ち位置や性格なども絶妙であり、余分なキャラクターもエピソードもなく、2クールも作ろうと思えば作れるけど1クールではきっちりとカタを着けて終わらせており、このストーリー構成は破格といっていい。

バトルシーンもよく動き、主人公の三節棍の描き方はなかなかのもの。まあ、途中から余り使わなくなったのが残念だけどw

人間側、バンパイア側、人狼側のキャラクター構成もよく出来ており、悪役側のバンパイアも適度に憎らしいほどの描写で留めて憎み切れないという立ち位置であるのもよい。そして特に、シリアスなストーリーの中で一人、コメディ要員として最後まで着いてまわった涼子お嬢様の存在はデカイ(笑、

第3位:ハイスコアガール

ゲームよりも人間関係が気になる

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ゲーセンや家庭用ゲームの飛躍期にゲームに夢中になっているオタク少年のお話だが、ゲーム好きというのが徹底しており、逆に好感できる。恐らく年代的に自分と同じような年代だと思うが、自分はゲームはほとんど興味なかったので、友人や兄弟がプレイしているのを横目で見る程度の知識しかないが、それでも懐かしいと感じるゲームの描写が恐ろしく緻密にできている。原作者を含め、これを描いてる人たちにとっては思い入れが深いのだろうなと感じるほど。
しかし、この作品の醍醐味は、懐かしのゲームを懐かしむのでもなく、ゲームに興じる姿をみるのでもない。主人公と、彼に想いを寄せる2人の少女との三角関係が絶妙のタイミングでブレンドされていることこそこの作品の魅力であろう。
キャラデザも大してよいわけではなく、恋愛モノとして描かれているわけでもないのに、思春期の男女の微妙なすれ違いや想いが上手く描かれており、下手な少女漫画の恋愛モノよりもよっぽど面白い。
是非、第二期を出して欲しいと思ったが、原作がもう終わってるのね・・・(^ー^;A

第4位:進撃の巨人

マンガよりも分かり易いストーリー

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原作は単行本で定期的に読んでいるが、正直ストーリーは余り頭に残っていない。単行本販売までの期間が長いというのもあるが、どうにもコマ割りや説明文、セリフなどが少々分かりづらいような感じがしたのだが、アニメは分かりづらい設定や流れなどをちゃんと整理してアニメ化しているのか、非常に分かり易いストーリーとなっている。無論、まだ謎は多いし分かりづらい箇所もあるのだが、いちいち小さなことで躓いてストーリーが頭に入らないということが少ないため、複雑な流れもかなりスッキリと理解できる。その点だけでもこの作品の評価は高い。
そして作画も天下のNHKになったからか、かなり金と時間と人材を掛けてるように思われる。立体機動装置の移動はこのアニメのキモであり最重要箇所だが、そこが上手く描かれているのも素晴らしい。
今後もこのクオリティを維持して最後までアニメ化して欲しいものである。

第5位:ちおちゃんの通学路

予想以上に面白かった

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通学路という限定された空間と時間の中でギャグをするというかなり無茶な設定だったので、こりゃ途中で失速するだろうなあと思って視聴のみにしたのだが、これが予想を超えて面白かったわw よくあの限定された空間と時間でこれだけ濃い内容のギャグが考えられるなと感心。思わずアニメ終了後に単行本全巻購入しちまったわw と思ったら今月発売ので完結とか(^ー^;A

毎度変わったストーリーの流れ、主人公をはじめとしたキャラクターがよい加減でクズっぽかったり、無闇にキャラを増やさずに限定されたキャラでのストーリー作りなど、1クールでギャグモノとしてはかなり良い出来。
もうちょっと作画がよかったらなあとも思ったが、原作もまあ、こんなもんなので仕方ないかw

第6位:オーバーロードⅢ

面白いがやはり第一期が最高

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第三期はカルネ村に時間を割きすぎたような気もするが、まあカルネ村でのゴブリン集団登場がクライマックスの一つだから仕方ないか。
本来のクライマックスである王国vsアインズの戦いも、CGが余りにショボくて盛り上がりに欠けるなど、やはり第一期の面白さには及ぶべくない。
ただ、それでも異世界転生モノ、俺ツエェェモノの中では最良の作品であろう。細かい設定や綿密なストーリーなどは昨今のラノベでは見られない奥深さがある。
第四期以降も期待したいが、個人的には段々とアインズが人間よりも化け物の思考になってきたことから、やはり第一期ほどの食いつきはないような気がするなあ。

第7位:メジャー2nd

スポコンの鉄板

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才能のない主人公の努力と挫折の繰り返し、他人に対する嫉妬と羨望など、等身大の小学生がひたむきに野球に接する姿が描かれており、小学生の頃、野球少年だった自分としては視聴していて感銘を受ける。
原作はサンデーを購入しているから最初から知ってるものの、第一期はそれほど興味がなく、全く視聴していなかったことが悔やまれる。
今後も是非、中学校に上がる原作の現在部分くらいまではアニメ化して欲しいものである。

第8位:はたらく細胞

分かり易くて面白い


体内をひとつの世界と過程して細胞を擬人化させてその営みをストーリーにするというのは非情に画期的であり、しかも内容的にも凄く分かり易い。深夜アニメにしておくのはもったいなく、学校の教材でも使えるレベルではなかろうか。
登場するキャラクターも既存の細胞機能を擬人化キャラに付加させており、細胞たちが日々生命維持のために社畜のように働いている様は可愛らしい。

ただ、物語としてアクセントを持たせるため、毎回、普通に人間では滅多に起こらない事象を連発して発生させていることから、何となく「あれ?」って感じで後半になるほど違和感を感じるようになってきた。

第9位:ゲゲゲの鬼太郎

可愛いだけの作品ではない


当初は猫娘姉さんが可愛くて視聴していたが、内容的にも現代の風刺を多く含んでおり、子供も大人も楽しめるような内容になっているので普通に楽しみで視聴できる。
原作の鬼太郎とは大きく異なるものの、原作はかなりおどろおどろしい部分があるので、現代風にアレンジしてこうなっているのは良い方向であると思う。原作者は原作とかなり違っていても腹を立てるような器量の方ではないしね。

来期からは西洋妖怪との対決になるようで、猫姉さんの活躍は少なくなりそうだが、バトルが面白くなりそうで楽しみである。

第10位:Steins;Gate 0

意味がよく分からんが面白い


7年も前の作品の続編とあり、内容はすっかり忘れてしまっているため、ついて行けない部分が多々あったものの、ぼんやりと覚えているので何となく面白くはあった。ただ、ラストがなぜああなっているのかは全く分からない。

恐らく前作と続けて視聴すると非情に感慨深い作品になるのであろうが、さすがに7年も前の作品の続きをいまやられても、アルツな自分にはついていけない・・・(^ー^;A

第11位:はるかなレシーブ

ある意味ド直球のスポコン


ビーチバレーに接してドハマりした主人公が経験者だがトラウマがある少女と組んで切磋琢磨して日本一に挑むという、ド直球のスポコンものw ジャンプ系と違って必殺技やら人知を越えた技を出すのではなく、地道に努力を重ねて小さな技を完璧になるよう仕上げてゆく様子はよいが、やはり1年で沖縄代表にまでなってしまうというのが何か早すぎるように感じる。競技人口が少ないので実際にそうなるのかもしれないが、途中でもうちょっと根性論的な展開を見せてもよかったのではないかなあ。尺が足りないのかもしれないけどw

「ハネバト」と違って登場人物は基本的によい人間ばかりなので、見ていてストレスにはならない。普通に視聴する分には十分楽しめる作品である。

第12位:居酒屋のぶ~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~

原作は大ファンだが


原作は大ファンの作品だが、アニメにすると何故か原作の雰囲気とは違ってくる。個人的なイメージの違いだけなのかもしれないが、キャラクターが原作より幼い雰囲気になってしまい、子供向けのような作品になってる感じがして非情に残念。
飲み食いするシーンは力を入れてるようだけど、この作品は飲み食いするのは実は二の次で、その背景にある事情や設定を切り出すための小道具のひとつに過ぎず、それがメインになることはない。そこを勘違いして作ってるような感じはする・・・

原作がマイナー出版社なためか、ストックはあるのに単行本化するのに時間が掛かっているようで、アニメの二期をするともう追いついてしまう。できればアニメ化二期があるなら、その反動で原作単行本を早々に出して欲しいものである。

第13位:Back Street Girls ーゴクドルズー

デオチの作品かと思ったが


ヤク○が全身整形してアイドルになるというコンセプトは意外性があって面白いが、所詮はデオチ作品で、アイドルになったという現象自体でmaxポイントになってあとは下降するだけかと思ったが、以外にも1クールもったなと感心。
アイドルグループだけでなく、やはり途中から出てきた被害者の会の存在が、作品を飽きさせずに面白さを引き立たせていたような気がする。
もうちょっと作画がよければよかったのだが、原作がこんな感じなんだろうか?

第14位:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

定番異世界モノ


転成して最強になってハーレムを作るといういつもの定番異世界モノ。この作品もご多分に漏れずいつものように最強になってハーレム作るという流れは同じ。途中でシリアス展開もあるが、まあスパイス程度の内容で、エロメインという骨子には何の影響もない。
基本的に思春期男子が喜びそうなエロシーンを見る作品であり、それ以上でもそれ以下でもない。製作側もそれが分かっているので、ぼけーっと見るだけなら結構楽しめる作品である。

第15位:ガンダムビルドダイバーズ

見たかった内容ではない


ファン層を広げようとして古参を無視して作られた作品であることは分かるが、どうにも展開が好きになれない。
この作品に期待していたのは各作品で出てくるMS同士のバトルであり、作品では起こりえない異なる作品のMSが能力を駆使して戦う様子である。
これだけではストーリーとしてまとめあげるのは難しいので一本骨子となる話を作るのは当然だが、電脳少女の救出劇とか、毎度バグと戦うような展開はこの作品では望んでいない。
辺に捻ったストーリーよりも、もっと単純明快な展開にした方がもっと若年層には受けそうなもんだが・・・

第16位:嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい

パンツを見せるだけ


まさにパンツを見せるだけの作品のためストーリーなどなく、状況と設定が僅かにあるのみ。しかし、ある意味でもっとも見たい場面を抽出しただけといえる効率的な作品ではある。
アニメ云々というよりも、こういうシチュエーションや趣味のある人にはもってこいの作品であろう。

第17位:はねバド!

主人公を変えれば


とにかく主人公周りの人間が全部嫌なヤツで固められており、一般部員との精神的な乖離が凄まじい。徹底的に主人公とその母親やライバルが凄く嫌なヤツって描かれ方をしているので、どうしても当て馬役のなぎさちゃんを応援するような形になってしまう。

正直、バドミントンやるヤツってこんな嫌なやつばかりなの?と疑いたくなるような内容で、これってバドミントンをディスってる作品じゃないかと思えてきた。
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