個人的には昨今最高峰のロボモノ
ストーリー構成、エピソードの流れ、キャラクターなど、どれをとっても今期どころか昨今でも最高峰の作品。
特に上手いのが謎の散りばめ方。謎はあった方がストーリーに深みが出るが、それをいつまでもずるずると引きずっては鬱陶しいだけで何のメリットもない。この作品はそれをよく分かっており、謎を長引かせず、適度なところで解明させて次の謎に移るという流れは見事。某監督にも見習って欲しいほどである。
そしてキャラクターも一見すると完全にギャグに寄ったキャラなのに、やってることやセリフはシリアスで、それが妙にマッチしている。ストーリーは重いが展開が軽やかなので悲愴感は少なく、対峙していたモノたちが仲間になったり仲間だった者が敵になったりと、緩急入り交じった流れの中で、しっかりとストーリーの骨子とも言えるテーマがぶれずに終始一本立っている。詰めてしまえば、この作品は愛と正義の対決であろう。