2016年夏期アニメ総評

第1位:クロムクロ

あれ?これが一番?

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昨今、ハズレが多いオリジナルロボモノの中では比較的できが良く、最後まで楽しめた。
ただ、いつもなら1番になるほどの作品ではないような気がするが・・(^ー^;A

宇宙での戦闘がなく、ほぼ総て地球上での戦いだったため、バトルシーンが分かり易く、リアルな迫力があった。また、トリッキーな動きの多いロボを上手く動かしていたので、バトル自体も凡百のバトルとは異なって楽しめた。ドンパチが基本ではなく、斬り合うことがデフォというのも良かった。長距離から打ち合ってるだけで戦闘終了とか面白くないからなw

そしてラストの意外性は、この物語を締めくくるには応しく、未来への希望と期待が膨らむ実に前向きなラストだった。
完全に完結している作品であるが、作ろうと思えば最後の最後の闘いができそうなので、できれば第二期をやって欲しいですねえ。
円盤に真のラストが映像として追加されるのであれば、円盤買います(笑

第2位:Re:ゼロから始める異世界生活

ハマるラノベ

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いま流行の異世界モノ。死ぬとセーブポイントまで戻ってやり直せるという一昔前のRPGのような設定でありながら、そこに至るまでの呻吟と死に対する恐怖が克明に描かれており、リアルではないリアリティのある死に戻りが絶妙なタイミングで物語に織り込まれている。
途中でキャラの性格変更的な中だるみはあったものの、終始その展開には驚かされっぱなしで、最後のハッピーエンドでようやくほっと出来た。
物語の途中であるのは明白だが、きっちりラストっぽく仕上げて第一期を終わらせた手腕は見事。

ただのニートが切羽詰まった状況の中、何度も死ぬ想いをしてやり直して成功に至る道へ進むのは、ニートに対する強烈な皮肉にも見えるが、このお話は単純に、昔からある御姫様を守るナイトの話であり、そのナイトを平凡な人間がするには実際に数十回死ななきゃできないという現実世界への皮肉とも受け取れる。

第3位:91Days

久しぶりのシリアスモノ

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マフィアに家族を殺された男の復讐劇。しかし、復讐対象のひとりを気に入ってしまい、殺せずに苦悩するというハリウッド映画のような内容で、普通に外国人俳優をキャスティングして3次元で作ればそれなりに売れそうな作品。
復讐者が獅子身中の虫となって対象者の組織を内部から切り崩して追い詰め、最後は崩壊させるものの、ひとりだけは殺せずというラスト展開は結構ドキドキしながら観ることができた。最後にふたりがどうなったかは視聴者の想像にお任せというのは少々気に入らないが、まあこれも定番のラストといえばラストだろう。

円盤として売れるとは思えないけど、美少女・美少年萌え作品ばかりでなく、こういう作品がないとやっぱアニメは衰退してしまうので、毎期に1作品はこういう作品が欲しいですねw

第4位:東離剣遊記

アニメで観たかった

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まさかの人形劇w 人形劇三国志以来だわw 試しに1話だけ観ておこうかと思っただけだが、観てみれば少々ファンタジー要素が強いものの、自分のドストライクの武侠小説モノw
レビューする気などなかったが、気付けば1クール一番楽しめてレビューできた作品となった。
基本的に武侠小説は定番設定を知らないと物語を十分に理解するのは難しいため、日本では少々ハードルが高いが、人形劇とあって細かい所は端折って設定を知らずとも楽しめる造りになっている。

できればこれは日本製のアニメで観たかった・・・HPにあるアニメ設定の絵をそのまま使ってくれるなら、円盤購入してたのに。。。・

第二期もあるようなので、第一期で放置されていた謎も明らかになるだろうし、続きが楽しみな作品ですw

第5位:ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

これぞ定番

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ジョジョは第一部が一番好きだったので、4部になると既にジャンプを流し読みレベルで中身をほとんど観てなかったためか、アニメで観ると普通に面白いw
ジョジョ特有の思考、展開、見せ方、設定。これはジョジョ以外になく、ジョジョにしかない。

しかし、このまま第五部とかもやるんだろうか・・・さすがにそこまで行くと視聴するかどうかも・・・

第6位:ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン

戦術・戦略モノは大好物

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こちらも自分の好みにドストライクの古代戦闘モノw 少々ファンタジー要素が強いが、機械を使わない肉弾戦が主体の戦闘モノはやっぱ燃えますねw
1クールのみなので中途半端に終わることは確定したので、どういう終わらせ方をするかが決め手だったが、最後に主人公の今後の役割と方針が示され、なるほどここからが本作品の本番なのかと納得できた。
先の長い作品で原作もまだ完結していないようなので、続きをアニメで観るのはほぼ不可能と思われるが、こういう展開になるということを提示した販促そのものの作品でありながら、1クール楽しめた希有な作品。

第7位:ベルセルク

続きは永遠に無理かな


昔放映したアニメの続きというわけではなく、CGを多用した新作扱いだが、前半の一番の盛り上がりを過去バナとしており、どうしてここから初めて1クールで終わらせたのか。どういう意図で作られたのか全く分からないw
ファンが自分の好きなシーンンを切り抜いてアニメ化しただけのような感じで、どちらかといえば作品紹介アニメに近い。
結局、中途半端な所で始まって、中途半端なところで終わるという、わかりきっていた中途半端さが全開のアニメでしたw
ただ、原作が面白いから、切り取ってもやっぱり面白いですけどねw

第8位:アクティブレイド2nd

長編になれば面白くなりそうだが


公僕主人公のメカアニメものということで、往年の名作・パトレイバーを思い起こすような作品だが、やはりパトレイバーほどのバラエティ感とストーリーの切れ味、キャラの特色はなく、小粒な作品になってしまっている。
設定、キャラクター、総合的なストーリー構成は悪くないのだが、それを動かす作劇と物語のデキがよくない。もうちょっと面白くできたような気がするが。コミカルな所はコミカルに、シリアスなところはシリアスに、どんな物語にも対応できるだけのポテンシャルはあるのに、それを作れなかったのは残念。
また、ラスボスが子供というのも拍子抜けで面白味に欠ける。ここはもっと思想的で美学を持ったプロの犯罪者というものを設定すべきであり、子供の愉快犯が主犯というのはどういう意図があったか分からないが、物語のレベルを下げてしまっているような気がしてならない。

第9位:食戟のソーマ2

食事バトルで燃える


ジャンプ作品なだけあって、トーナメント戦になると面白いw
ジャンプ作品はこういう決められた展開のバトルを面白く魅せるという点では非常に長けている。
前期の続きで特にキャラ紹介もなく、普通に続きとして始まったが、バトル以外は特に見所というものはなく、「美味しんぼ」のように食にテーマ性をを見いだすわけでもない。ただ、美味しく作って食べるという至極単純な勝負を盛り上げて面白く魅せるという技術は見事。

第10位:チア男子!

思った以上に面白かった


大学の男子チア部という今までにない分野と年齢のスポーツモノ。その結成からメジャー大会進出までを、多少のご都合主義はあるものの、上手くまとめてある。特に1クールという短い間に、10人を超えるキャラをそれぞれキャラ立ちさせて物語に練り込むことができたのは見事。チアの演技も基本は止め絵だが、演技しているシーンンはCGではなく手書きで描いているので評価に値する。

内容的には一年くらいかけて進めてもおかしくないくらいの内容を1クールに上手くまとめているので、視聴する側からすると非常に見易いアニメだった。

第11位:甘々と稲妻

総て料理で解決


男ひとりで小さな子供を育てる苦労と楽しみ、そして家庭的な料理の作り方のレクチャーに美味しそうに食べるシーンと、いろいろ盛り込んであり、いろいろな角度から楽しめる作品。
母親と死別したつむぎちゃんが恐ろしく物分かりが良い感じはするが、総じて人間ドラマとしてはなかなかよく出来ていた。
ただ、後半になるにつれ、料理で総てが解決してしまうという「美味しんぼ」展開になってしまい、少々興ざめしてしまった・・・

第12位:一人之下

中国製アニメは微妙


中国製アニメ第二段。基本的に中国のアニメは長編ラノベをアニメ化しているようで、1クールでは物語の完結どころかサワリで謎の一部を解明するのがやっと。このため、中途半端で終わることが最初から確定しているため、原作を知らない状態でどこまでのめり込めるか好みが分かれるところ。
武侠小説好きとしては、基本的な設定やストーリー展開が武侠小説をベースにしているので個人的には好みなのだが、前述したように中途半端で終わるのが確定しているため、視聴意欲はどうしても上がらない。

第13位:マクロスΔ

CDを売るのが仕事


相変わらずCDの販促アニメになっている。物語として決着は付けず、キャラの始末だけで物語を終わらせたので中途半端もいいとこ。謎の半分くらいは相変わらず放置のままで、そもそも物語自体を魅せる気がないのは明白。ロボバトルはCGにしては結構デキがよいが、あくまで歌を歌わせるための背景画像でしかないため、バトルシーンンが盛り上がるのは数回程度しかない。

主に劇中の歌が好きな人だけが楽しめる作品。

第14位:ももくり

フェチだけは面白い


フェチ嗜好の強い美少女と女の子のような美少年のラブコメ。ヒロインのフェチの偏向っぷりと、その親友のツッコミが見所だが、他に見所が全くない。
特に恋愛パートは退屈なだけで、凡百の恋愛モノの定番を切り取ったような紋きりエピソードばかりで視聴していたら寝てしまうレベル。

結局、フェチよりも恋愛に重点を置き始めてからは全く面白くなくなってしまった。

第15位:ツキウタ

微妙な内容とデザイン


イマドキ掃いて捨てるほどあるアイドルもの。CD売るだけが目的なのか、アニメのクオリティは低く、歌唱シーンはオールCGで人形がかくかくと踊っている操り人形芝居w

ストーリー自体もリアルなアイドルものには珍しく荒唐無稽なものが多いが、1話完結のエピソードはほどよく面白味がある。ただ、宇宙人が出てきたりメンバーが超能力者だったりと、荒唐無稽も過ぎでついていけない部分が多々見受けられる。

アニメアイドル好き以外は観ることはないでしょう。

第16位:バッテリー

何がしたい作品?


天上天下唯我独尊で一般的な生活が送れないほどの人格破綻者の主人公だが、野球の投球スキルだけはSSSクラスだから周りにちやほやされて何とか一般人に混じって生活しているという、主人公に全く好感を抱かせない作品。
この時点で観ていて気持ちのよいものではなかったが、途中で改心するのかと思って見続けていたが、何もかも中途半端なところで終わったものだから、面白くも何ともないw

せめて2クールにしてもうちょっと内容を進めていかないと、主人公の嫌な面だけ見せられて終わった感じで、第二期があっても観ようと思う気持ちさえわかない。

第17位:魔装学園H×H

地上波放送していいのか?


ただのエロアニメ。なぜ地上波放送できたのか不思議なくらい内容的にはアダルトビデオと大差ない。
ストーリーはラノベにありがちな地球の危機を救うハーレムモノでいまさら設定説明も必要ないレベルのテンプレだが、戦場のど真ん中に戦闘時にラブホを建ててセックスしてパワーアップするなど、そのキチ○イじみた設定はエロを見たい思春期男子以外は全く興味を惹かれない作品である。

第18位:orange

リア充の願望は理解しがたい


リア充が過去の後悔を払拭したいと願ったら、特殊能力が発動して過去の自分に未来の出来事を記した手紙を送ることができたという、ラノベのような少女漫画。
特殊能力が発動した理由は全く不明で、そこは突っ込んじゃダメらしい。
過去に手紙を送ることに成功したものの、主人公が優柔不断な上に決断力に乏しく、回答と対策が書いてある未来からの手紙をもらってなおかつ失敗するというアホさかげんは見ていてげんなりする。
結局、定番の少女漫画と同じく、主人公は何もせず、周りが祭り上げてくれてことは成功するものの、彼らが助けたいと願っていた少年も、極度のマザコン&超ネクラで、物語を見ているうちに助けたいと思うどころか放っておけばいいじゃねえかとさえ思えてくるクズッぷり。

助けたいと願う心も、助けたい相手も、助けようとしているリア充たちも、何一つ理解できなかった
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