ありがちな妖怪退治モノでありながら、妖怪に憑かれたエキセントリックな少女たちの個性溢れる物語は今まであった単純な妖怪退治モノと明らかに一線を画し、凄惨でおどろおどろしく描かれるべき妖怪たちをカラフルにそしてコミカルに描いた見せ方は秀逸。
1クールで収まらずに最後のエピソード、「つばさキャット」のみほぼ全編放映に収まりきらなかったというストーリー構成上の失態はあるものの、その点だけで評価を下げるには余りに惜しい。
パステル調の穏やかな画面や原色を基調とした鮮やかな色使いは精妙で、1つ1つの画面が絵画のような美しさと芸術性を帯びている。1カットを瞬間的に連続して見せる見せ方は動きの少なさを補って余りあるセンスがある。
最後のエピソードはネット配信するとのことだが、DVDのおまけとして販売促進手段としなかったことも好感が持てる。実際、DVD出るまで待てないほど期待していますw