戦え!!イクサー1(ACT1)(前編)
平凡な女子高生、加納渚は登校途中でおかしな格好をした美少女に出会う。大して気にもせずに学校に向かった渚だが、この日から彼女の周りで奇妙な事件が起き始める・・・ オリジナルビデオアニメーションの金字塔として20年前のオリジナルアニメ黎明期を支えた傑作ですw
平凡な女子高生、加納渚は、とある朝の登校途中、公園で奇妙な格好をした美少女に出会います。
これがイクサー1と加納渚の出会い。
これがイクサー1と加納渚の出会い。
イクサー1の声は山本百合子さん。加納渚は荘真由美さんです。
お二人とも最近では余り聞かなくなりましたが、20年以上前になるオリジナルアニメの黎明期を支えた声優さんではないでしょうか。アニメ作品で彼女の声は結構聞いていた気がします。
そして山本百合子さんはこの他では「ダンクーガ」の結城沙羅役があり、そっちの方が有名でしょうけど、私にとって山本百合子さんと言えばもうイクサー1であり、荘真由美さんといえば加納渚なんですよ。そのくらい、この二人の声は当時の私には印象的でした。
特に山本さんの憂いのあるハスキーな声は当時学生だった私には衝撃的でした。アニメといえばガンダムくらいしか見たことない私がなんでこの作品を見ることになったかそのきっかけはまるで覚えてないのですが、この作品と共にこのお二人の声が凄く印象に残ったのを覚えています。
この出会いは渚にとってすぐに忘れてしまう出来事に過ぎなかったのですが、この日、渚は奇妙な体験を立て続けにします。
授業中に突然周囲が真っ暗になって怪物に襲われたり、昼休みに屋上で遊んでいると突然友人たちが奇妙な仮面を被った怪物に変身したりと、僅か数時間の間に夢か現実か分からないような体験を続けますが、その度に、朝出会った奇妙な格好の美少女=イクサー1に助けられます。
授業中に突然周囲が真っ暗になって怪物に襲われたり、昼休みに屋上で遊んでいると突然友人たちが奇妙な仮面を被った怪物に変身したりと、僅か数時間の間に夢か現実か分からないような体験を続けますが、その度に、朝出会った奇妙な格好の美少女=イクサー1に助けられます。
渚を襲う怪物たちは、実は地球を侵略に来た宇宙人の尖兵だったのです。
この種族はクトゥルフ。理村さんの好きな神話のクトゥルフとは何の関係もありませんw
この種族はクトゥルフ。理村さんの好きな神話のクトゥルフとは何の関係もありませんw
遥かな昔、彼らの母星が爆破したため、新しい住居を探して宇宙を旅していた種族です。そして地球という即時住居可能な惑星を見つけたため、人間を絶滅させて自分たちが住もうとしていたということで、まあ、つまりはマクロスFの人類と同じってことですわなw
この種族の長がサーバイオレット。そして、そのサーバイオレットを影で操るのが、謎の生命体ビッグゴールドです。
ビッグゴールドとサーバイオレット
「申し訳ありませんビッグゴールド。まさかイクサー1が我々より先にあの星に潜入しているとは思いませんでした」
「・・・・・・」
「わ、分かりました、ただちに「ディロスシータ」の射出準備にかかります」
このビッグゴールドが諸悪の根元なのですが、1巻ではこれには全く触れておらず、単にサーバイオレットとテレパシーで意思を疎通させるボスというくらいな描写しかありません。
そしてサーバイオレットの声は今は亡き塩沢兼人さん。この方の中世的で妖艶で、どこか狂気を含んだような声はまさに魔術的でしたね。氏の後を受け継げるような声色の方は恐らく永遠に現れないでしょう。
この声を男性が出していると知った時には驚きましたねえ。この作品で氏を初めて知ったのですが、女性だと思ってましたからね。
そしてマ・クベと同じ声優さんだと知った時にも衝撃だったw
この声を男性が出していると知った時には驚きましたねえ。この作品で氏を初めて知ったのですが、女性だと思ってましたからね。
そしてマ・クベと同じ声優さんだと知った時にも衝撃だったw
このビッグゴールドとサーバイオレット、そしてイクサー1は密接な関係があるのですが、それが分かるのは後日なのでここでは割愛。
一方、イクサー1に助けられて無事家に辿り着いた渚は、自分の今日の体験が夢か現実かの区別も付かずに怯えますが、持ち前の陽気さからか、一晩寝ると昨日のことなど夢の出来事だったと気にも留めませんでした。
しかし、和やかな日曜の朝を、家族で楽しく朝食を取ろうとしていた時、今度は目の前で母親と父親が怪物に変身してしまいます。
しかし、和やかな日曜の朝を、家族で楽しく朝食を取ろうとしていた時、今度は目の前で母親と父親が怪物に変身してしまいます。
それはまるで怪物が父母の体内から現れたような奇怪さで、周囲は破裂した父母の頭や胴体で血まみれ。一瞬にして阿鼻叫喚の部屋と化します。
この当時くらいからスプラッタモノの洋画が放映されるようになり、こーゆーグロい描写が結構テレビや映画で見られるようになりました。(私が見始めただけかもしれないけど)
分今だとNGになるんじゃないでしょうかw
この時、イクサー1は異空間に閉じこめられ、強化された怪物と闘っていたためにすぐには助けにこれませんでした。
その敵をようやく倒し、異空間から脱出して渚の元に駆けつけ、寸でのところで救出に成功します。しかし、渚が怪物に乗っ取られる寸前であったため手段を選んでいられず、渚の目の前で、かつて父母だった形のものを真っ二つにしてしまったことで、渚の心に不信感を植え付けてしまいます。
その敵をようやく倒し、異空間から脱出して渚の元に駆けつけ、寸でのところで救出に成功します。しかし、渚が怪物に乗っ取られる寸前であったため手段を選んでいられず、渚の目の前で、かつて父母だった形のものを真っ二つにしてしまったことで、渚の心に不信感を植え付けてしまいます。
「大丈夫ですか、渚?」
「だ、誰なの・・・・あなた」
「私はイクサー1。あなたの味方です」
「パパとママはどうなったの?」
「・・・・ごめんなさい、渚。私が油断したばかりに、ご両親があんな姿に。寄生されたのです。一度体を乗っ取られたら、もう助かりません・・・・」
「どうしてこんなことに・・・・」
「・・・・わたしが貴女を「パートナー」に選んだからです。渚、クトゥルフがこの星を狙っているのです。私と一緒に・・・・きゃあ!」
「返して!パパとママを返してよ!!」
イクサー1は渚に状況を説明しますが、両親が化け物になって今目の前で惨殺された現場で、そんな話をしても当然聞き入れてもらえません。
渚は状況は全く理解できないものの、あの怪物が両親が寄生された慣れの果てで、それをイクサー1が惨殺したという事実は受け止めれたようで、イクサー1を罵倒して彼女を殴りつけます。
渚は状況は全く理解できないものの、あの怪物が両親が寄生された慣れの果てで、それをイクサー1が惨殺したという事実は受け止めれたようで、イクサー1を罵倒して彼女を殴りつけます。
これを見ていた当初は渚もうぜえヤツだなあと思ってたけど、今見ると、こんな状況でいきなり宇宙人が攻めてくるから力を貸してくれとか言われても怒るよなあw(^ー^;A
まあ、父母の姿形をしているというだけで、顔や身体はもう昆虫とかの方が近しい生物に変わっちゃってるから、自分の目の前で変身されたりしなければ渚も落ち着いていられたでしょうけどねえ。
まあ、父母の姿形をしているというだけで、顔や身体はもう昆虫とかの方が近しい生物に変わっちゃってるから、自分の目の前で変身されたりしなければ渚も落ち着いていられたでしょうけどねえ。
そしてこうしている間にも、クトゥルフの母船からは、戦士コバルトの操縦するディロスシータが射出され、渚のいる日本に降下してきました。
クトゥルフの使う戦闘用メカ・ディロスシータ。この1台しかこの作品では出てこないのですが、設定としてはクトゥルフの使用する対イクサー1用のメカのようで、クトゥルフたちの最終兵器に近いメカのようです。
そしてこの降下してきたディロスシータを見上げる群衆の映像ですが、ぱっと見て分かる人には分かるように、左からカミーユ(似)とファ(似)とテツオ(似)とキャオ(似)です(笑)
昔のアニメは別作品のキャラを群衆とかに紛れて出すという行為が流行っていましたねえ。「うる星やつら」や「ガンダム」にもよく見られておりました。お遊びのつもりだったのでしょうけど、作品の質を著しく貶めるような行為だなあと私は好きではなかったですね。
そしてこのディロシータのパイロットはクトゥルフの戦士コバルト。ちなみに、クトゥルフは女性だけの種族で、当然女性同士の百合世界がノーマルな世界ですw このコバルトも出撃前にセピアという恋人の女性とアレをしてきた所ですw まあ、キスくらいで直接的な描写はないですけどね(^ー^;A