バンブーブレード
一貫してストーリー的な破綻や退屈もなければ無粋な展開もなく、終始気持ちよく試聴できた希有な作品。
ドタバタではないコメディとスポコンまでいかないスポーツものという本来なら中途半端になりそうな構成でありながら、秀逸な脚本によりストーリーにメリハリがつき、緊張感と安定感を兼ね備えた飽きないドラマとなっている。
作画クオリティはそれほど高くないものの、要所はきっちり押さえており、脚本や構成と同じく粗漏が見つからない。
また、キャラクターの見せ方は今期でも一番で、決して少なくはないキャラクター全てが印象に残る演出で構成され、ちょい役程度でもキャラが立って感情移入が可能になるという表現力の凄まじさこそ、この作品の秀逸たる所以ではなかろうか。