1位:ロミオ×ジュリエット
アニメの内容は題名と主要メンバーのみ同じような設定だが、ほぼ完全オリジナルの展開。
主人公のジュリエットを初めとした人物描写の表現が秀抜しており、まさにオペラ劇を見ているような感覚に陥るほど表現力がすばらしい。
特にジュリエットの喜怒哀楽の表現は冠絶。
ストーリー的にも比較的破綻が少なく、絵のクオリティも全くない上に総集編や使い回しもほとんどない優秀さは近年では稀な出来映え。
アニメ化するにあたって、恋愛の背景を両家のいがみ合いレベルから生死をかけた報仇雪恨にまで発展させたことで両家の和解がほぼ絶望的である上に、二人の悲愴さを演出するあまりにロミオとジュリエット側の関係者が志操的に低レベルであることから、時代背景や人間関係などを加味した原作と違って視聴者の同情が二人に集中せざるおえない作りになっており、これがどう転がるかが今後の見所になろう。