2007年冬期アニメ総評

1位:ガン×ソード

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★(10)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★(10)

終始安定した脚本と絵で安心して見れる傑作でした。


仇討ちというダークなテーマにかかわらず全体的にアットホームな雰囲気で進んで不快感を感じなかったところも好感持てます。

また、最終三話は絶品といってもいい出来栄えで、レイのあだ討ちの様とその前後の様子はまさに秀麗であり、他の追随を許さぬほど素晴らしいできばえでした。
これほど美しくも潔い死に様というのを筆者は数えるほどしか見たことがありません。
この1エピソードの評価だけでも十分1位になりえる作品でした。

レイと対照的に、一刀でヴァンが仇討ちを済ました対比も素晴らしく、ラストエピソードも多すぎず少なすぎずと、最後までバランスの取れたよい作品でした、1年に1回でもこのレベルの作品を出してくれるとアニメ界の未来も明るいのですが。

2位:コードギアス~反逆のルルーシュ~

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆☆☆  (8)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★(10)

恐ろしく視聴者を引き込む演出とストーリーはまさに奇跡的


歴史観、思想、主義、概念、科学技術等々、現代に通じるものがありながら、それと相反するもしくは背反するところが多々あり、世界観そのものも危ういバックグランドにありながら、それら矛盾を感じさせないスピーディーなストーリーと渋い演出、そして視聴者を置いてけぼりにしているともいっていい斬新な展開はまさに今までありそうでなかったアニメでしょうか。

原画/動画とも崩れる個所は全く無く(1クールに1回というあり得ない総集編の挿入の仕方を考えれば当然ともいえるが)、リアルロボットの市街戦/局地戦はまさに血沸き肉躍る秀逸でスピーディーな動きでした。

ストーリーも絵も何もかもがスピーディーで他のアニメの追随を許さず、疑問を持つ前に次に進み、前のみをひたすらみつめて突き進む爽快さこそ、このアニメの特権といってもよいでしょう。

2クール最後で悲惨な死に方をしたピンク色の脳のお姫様が可哀想というかもったいない気もしますが、こーゆー突拍子もない展開こそコードギアスなのです。

3クール以降もこの調子でがんばって欲しいものです。

3位:プロジェクトブルー~地球SOS~

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆☆☆  (8)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆☆ (9)

12話によくぞこれだけの展開と情報量を押し込んだと喝采を与えたくなる秀作。


中身の濃さに感動しました。
ストーリーボードとなるのは既に使い古された異性人の地球侵略ですが、それを現代アニメで表現すると、こうも斬新なストーリーとデザインになるかと驚きです。

特にメカ描写は「科学万能世代」としては、懐かしくて格好よくて泣けてくるフォルムです。
また、ストーリーも現代風に敵味方両方に視点を当てるものではなく、地球の敵を徹底的な悪として最後まで貫き通した視線は見事。

科学という人の英知の結晶を信じ、その運用を間違えぬ正しい心と強い精神。今の惰弱な人物を対象にしたアニメには見られない、健やかなキャラクターたちが何より魅力でした。

4位:のだめカンタービレ

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆☆☆  (8)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆  (8)

キャラクター、情緒など、原作の雰囲気を存分に生かしきったいい作品です。


ドラマがこれ以上の出来栄えとは到底思えないが、未見のためドラマとの比較は避ける。

だが、やはり原作モノの宿命として原作と比べると、やはりご多分に漏れずアニメ化を生かしきってないといわざるおえません。
音楽アニメで大事なのは音楽もそうですが、やはり演奏者の描写です。
金色のコルだなどのはソロのため各個人でよく動いてアニメ化した意義があるというものですが、のだめは基本が「オーケストラ」ということもあってから、止め絵の多用に愕然としてしまいます。

のだめや千秋のソロパートは時々綺麗に動くときもあるのですが、肝心のSオケ等のは、一番の見せ場のヴァイオリン演奏などがいっせいに止め絵表現されるという体たらく。

深夜アニメでオケ動かすほどの金をかけることはできないのかもしれませんが、これではマンガファンにDVDを買って欲しいだけの作品と言わざるおえません。

ただし、原作の雰囲気とストーリー展開が秀抜しているため、アニメを見ていても退屈しません。
原作を知っていても十分脚本を楽しめる内容は、まさに原作に助けられたアニメといってよいでしょう。

ただ、アニメ化した意義は、単行本の購買をあげるためとDVDを買わせるだけと言われても否定できません。

5位:妖奇士

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆☆   (7)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆  (8)


放映中止という難関にも負けず、ストーリーを大幅に短縮/変更しながらも、最後までしっかりとした物語作りをしてくれた良作。


最初の頃のダラダラとした進み方と、往壓の情けない人間性の説明に時間を掛けすぎたのが人気薄の原因だったと思われるが、放映中止が決まってからのスピーディーな展開と1話の情報量の多さ、そして華麗なエピソードと練達した謎解き、多彩なキャラクターと実際の歴史との対比など、さすが土曜5時と感嘆させられる作りでした。

まさに、これこそ「プロ」の作った最近では数少ない作品といえるでしょう。
最初からこのスピーディーな展開であれば、ここまで早く打ち切りはなかったであろうが、最初からこの濃さで物語を作ってしまうほどの力の入れようではなかったのが残念。

ラスト近くの対決や歴史との対比はまさに圧巻。素晴らしい脚本と演出でした。

6位:ヤマトナデシコ七変化

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆☆ (7)
   作画   :☆☆       (2)

絵はお粗末だが、テンポのある古いタイプのギャグは好みが別れるものの、視ていて単純に面白い


等身大キャラの描写はともかく、ギャグ長の二等親キャラが「へのへのもへじ」ばりの落書きキャラになるという作画レベルは到底誉める個所はないのだが、テンポのよいギャグストーリーと今では観なくなった極端な人間描写などは往年の「うる星やつら」ほどではないものの、確実にその流れを受け継ぐ正当波ギャグアニメといってよいでしょう。

好き嫌いが極端に分かれるアニメですが、キャラクターの萌え性だけに依存したアニメが大半を占めるいま、ま逆としての脚本をちゃんと構築している姿勢は評価できます。

しかし、このアニメが6位に入るというのは、今期は恐ろしくレベルの低い争いとなっていますな。
決して悪い作品ではないのですが、作画レベルのあまりの低さが、脚本のよさを打ち消してしまっていますから。

7位:金色のコルダ

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆(6)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆(6)

光栄お得意の女性版ときめも。


ゲームが基ネタで漫画も出ているようですが、やはり「ときめも」と違ってキャラクターをしっかり作り上げる光栄らしく、恋人選択ゲームでありながらもストーリーがしっかりとしていて本家の「ときめも」のようにくだらないギャグでお茶を濁したり、つまんないエピソードばかりを挿入するような愚を冒していません。

のだめのようなオケは全くなく、ソロ演奏がメインのため、作画も安定して演奏シーンもきちんとかかれていたことは評価されます。
また、ゲームをアニメ化した際にありがちな大量キャラクター投入による個性化の欠如というものも、丁寧なエピソード作りと細やかな演出により気にならないレベルにまで昇華されていたのは秀逸です。
「スパロボ」も見習って欲しいものです。

また、この作品は魔法モノのアンチテーゼ的な作品と言ってもよく、魔法でその場をしのいでゆく歴代の魔法少女モノが結果的に人間的にまるで成長しておらず、ドラえもんを得たのび太のごとく、一層ダメ人間になっているのに対し、途中で魔法が使えなくなって人並みに努力する姿が描かれていたのは大変見ていて気持ちのよいものでした。

「魔法」や「才能」や「性質」や「選ばばれた者の資格」や「天才」でピンチを乗り切るお手軽主人公の多い今、きちんと努力するという単純でいて唯一無二の成長方法をじっくり描き詰めたよい作品です。

難を言えば、毒をもったキャラクターは柚木しかいなかったので、波乱の展開が少なかったことでしょうか。しかし、それも破綻するレベルではないので、いまでも十分ですがね。

8位:がくえんゆーとぴあ まなびストレート

   ストーリー:☆☆☆☆    (4)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆(8)

アニメ化により原作をいじった挙句に失敗したよい例となったアニメではないでしょうか。


他のブログを回ると今期最高の評価を受けているところが多いのですが、筆者としての評価はそれほど高くありません。(8位でも高いくらい)

とにかく、主人公まなびの存在感の薄さが終始徹底され、脇役であるはずのみかんが主人公のすべきとことを全て網羅してくれてました。

手法としてはもちろん面白い試みだとおもうのですが始めと終わりだけ中途半端に主人公のまなびを活躍させて存在感を誇示しようとしているものだから、キャラクターに力が無く、ストーリーに説得力がありません。

いわばぬいぐるみのようなもので、表面上は可愛らしく綺麗にできあがっているのですが、中身は綿だけで何も入っていないってところでしょうか。
作画が終始安定して丁寧に書かれていただけあって、この演出の失敗と脚本の暴走、ストーリーの不安定さは残念でなりません。

9位:デスノート

   ストーリー:☆☆☆☆★ ☆  (6)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆☆☆(8)

原作は面白かったが、それよりも映画の法が10倍面白く感じたこの作品、ラストを見なければ評価は難しいですが、感じとして漫画と同じ撤を踏むとするならば、評価としては並といわざるおえません。


時間制限もあって、新しい展開にせざるおえなくなった映画と異なり、豊富な時間を与えられたこの作品が、原作にどこまで追い付くか。
原作を「忠実に」再現しているだけならば、アニメとしての評価はやはり並です。
原作ファンならそれでもいいのかもしれませんが、原作を読んで最後まで知ってる筆者としては、あの突拍子もない理不尽とも言える最後は納得いかないので、そーゆーところでアニメならではの解釈を加えて欲しいと願うものです。

むろん、原作ファンにしてみれば、原作どおりにしろといいたいところでしょうが。やはり、そこは見る人によって評価が代わることでしょうが、筆者としての評価はこんなもんです。

10位:ゴーストハント

   ストーリー:☆☆☆☆★  (5)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆(6)

推理と悪霊退治という斬新な切り口のアニメであったが、最後までその斬新さを生かしきれなかった。


推理部分は視聴者に推理してもらうというレベルではなく、ただキャラクターが淡々と説明せりふを吐いていくだけ。
また、途中の心霊現象や恐怖体験などは良くできているものの、肝心の悪霊退治に見せ場のようなものがなく、淡々と終わってしまうようで演出不足といえよう。

さらに、バラエティに富んだキャラクターを複数出しているにも関わらず、キャラクターの個性化に失敗して主人公の女の子以外、ほとんどキャラが立っていない始末。

解決までの話は夜中見てれば怖くなるくらいのものなのに、いざ解決しようとなると支離滅裂というかグダグダになってしまうのはなぜだろうか?
また、途中から主人公の女の子が最強の霊能力者的になってゆく展開もいただけない。
コンセプトはよかったが、スタッフの体たらくでそれを生かしきれなかったというところか。

特に、主人公の女の子が学校も行かずに好きな男の仕事を手伝っている理由は、あまりにあほらしくて設定の貧弱さを自ら露呈させてしまったようなものだ。

11位:貧乏姉妹物語

   ストーリー:☆☆☆☆★  (5)
   作画   :☆☆☆☆★ ☆(6)


10話という中途半端な少なさの中で、二人の姉妹を上手に描ききれた良作。


貧乏の哀れさを出すのではなく、それでもしっかり生きているのだぞ的な向上心あふれる展開は清清しいものがありますが、中学生と小学生の二人で暮らしている非現実的な空間にイマイチ馴染めず、御伽噺を観ているような感覚でした。

従って、同情や感動といった近親間が沸かず、常にブラウン管の中から二人の姉妹を眺めているだけの金魚鉢的な世界から抜けきれなかったため、おもしろくないということはないのですが、観ていて楽しくもありませんでした。

12位:ひだまりスケッチ

   ストーリー:☆☆☆☆★ (5)
   作画   :☆☆☆☆★ (5)

のんびりまったりと観れるアニメ、これに感想や評価は不要です。

13位:シャッフル! メモリーズ

   ストーリー:☆☆☆  (3)
   作画   :☆☆☆☆★(5)

エロゲー原作のアニメの、そのまたキャラクターを紹介するだけという画期的な手法を取った挑戦作。


原作を知らないやつは見なくてもいいという閉鎖的な状況を頑なまでに墨守し、それに徹底した作品でした。
従って、原作を知っている人にとっては、痒いところに手が届く興味深い作品ですが、原作を知らない者にとっては面白くも何ともないストーリーでした。

エロゲーのマルチエンディングに対応した全キャラクターのハッピーエンドが観れるというわけでもなく、あくまでもオーソドックスなハッピーエンドに対して周囲のキャラクターを細かに心情表現させているだけで、実は手法としては画期的だが、その中身はそれほど斬新なことをしているわけではない。

エロゲーにありがちな何の取り得もなさそうな主人公に絶対的に従うヒロインたちも真新しいキャラではないし。
三国志を知らない人間に光栄の「三国志武将ファイル」を見せるようなもので、もともと原作を知らない人間が視るべきものではなかった。

ただ、それでも最後まで見てしまったということは、このキャラクターたちにそれなりに感情移入できるストーリーに出来上がっていたことは間違いないので、それなりの評価をしたい。エロを目的にするのであれば、最終話だけで十分堪能できる。

14位:ひまわりっ!!

   ストーリー:☆☆   (2)
   作画   :☆☆☆☆ (4)

実は第1期からの伏線をちゃっかりと続けていたというトンでもないストーリー。


この第二期だけ見たんじゃ全体のストーリーどころか人物関係さえ把握でなきというお粗末な出来ではありますが、そこはこのアニメのよいところでもあり悪いところでもあります。

伏線や謎のようなものは終始あるものの、くだらないオチで特にそれを考えたり先読みする必要はまったくなし。

「これはこうだからこうだよ」といわれて「あ、そう」という感じで簡単に納得できる内容であり、それが「ひまわり」という作品なのでしょう。
まともな評価はできず、かといって最後まで見つづけてしまったそれなりの魅力があるという不思議なアニメでした。決して面白いアニメではないが、ついつい観てしまうといった作品でしょうかね。

15位:ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス

   ストーリー:☆☆ (2)
   作画   :☆☆ (2)

ストーリの骨子は珍しくもない妖怪退治者。


それを子供がやってるのも珍しくは無く、主人公がバカみたいな能力で何の労もなく敵を倒してゆくのも珍しくもない。

この話でみるべきものは、本来なら主人公を導く役目のハイセンスで有能な美しいお姉さんキャラクターであるルチアさんが、徹底的に格好悪くヘタレだということ。

まるで小学生のいじめのように虐められるルチアさんの姿が、この物語の唯一にして最大の見所。

しかも、ラストで仲間になった相手を間違って刺してしまうあたり、今まで敵のヴァイアラスでさえ一撃で殺せなかった彼女が、この時だけは一撃で刺殺という、オマヌケぶり。
タコさんの言葉を借りれば、もう本当彼女には笑いの神が降りているとしか思えない。

ストーリーはともかく、彼女のヘタレっぷりだけは視甲斐があって笑いを誘ってくれました。

16位:地獄少女

   ストーリー:☆☆   (2)
   作画   :☆☆☆☆★(5)

毎回毎回、よくもこれだけ不愉快で不快で理不尽で不合理で救いのない話ができるものだと、有る意味感心する。


もともと、こういう鬱な展開を目指して作られたアニメのようだが、わざわざ鬱になりたい為にこのアニメを視るって神経が理解できない。鬱なことなど、アニメ視なくても日常に山ほどあろうに。

必殺仕事人のような悪人を倒すというポリシーさえなく、善人でも悪人でも誰でも地獄に機械的に落としてゆく彼等の行為の後には爽快さは微塵も無く、ただどんよりと鬱屈したものだけが提示されて勝手にストーリーを終わらされるという不可解極まりない作品。

気分の悪くなる話を作るという点においては秀逸だが、やはり見ていて鬱になるようなストーリーを評価するわけにはいかない

17位:少年陰陽師

   ストーリー:☆    (1)
   作画   :☆☆☆☆ (4)

原作味読ですが、好きな人はすごく好きみたいなこの作品。


やはり原作を知らないと共感できないのか、アニメは見ていてもさっぱり面白くありませんでした。

ロールプレングゲームのように、毎回毎回主人公が街中に出て悪霊退治するというのが基本ストーリーで、ザコ→中ボス→ラスボスと戦っていくだけで特に目を引くエピソードもなければ演出もなく、退屈極まりない作品としかいえません。

そのそも、陰陽道といいつつ、主人公の使っている技は本当に陰陽師の技なのかも疑わしい。
それなりの真言は唱えているが、そのイメージするものが分からないので、ウルトラマンのように勝手にビームを出していたりするようにしか見えない。

人ならぬ十二神将や神様たちも現代風の派手な格好したにーちゃんや水商売のねーちゃんにしか見えず、個人的には視覚的に受け付けないのもダメだったか。

18位:史上最強の弟子ケンイチ

   ストーリー:☆☆  (2)
   作画   :☆   (1)


格闘ギャグアニメとして期待してたが格闘部分のヘタレさにうんざり。


時々、本当に極たまにちゃんと綺麗な原画とつながった動画の格闘シーンは見られるものの、大抵は止め絵と擬音による表現方法だけで、ひどい時には格闘がシルエットなどという視聴者をバカにした場面さえあり、最初の期待を大いに裏切って失望させてくれた。

原作は作者が何度も同じパターンで描き続けているだけあって作者の愛着が感じられて、それがよい感じに漫画に影響されているが、やはりただ機械的に絵を描いているだけのアニメータや原作に愛着のない演出家や監督ではよい作品などできるはずもない。

とりあえず、原作に忠実に進める以外に能はなさそうだから、期待せずに適当に見てゆく。

19位:スーパーロボット大戦OG

   ストーリー:☆ (1)
   作画   :☆☆(2)

原作となったスーパーロボット大戦に出演してきた歴代オリジナルキャラクターを一挙に出して、そして個別化できずにだらだらと自滅していった凡作。


ひとり、もしくは二人程度のキャラにしぼってストーリーを引っ張らせ、エピソード的なもので各キャラクターとまじあわらせればよかったものを、わざわざ全キャラクターを一気に放出しちゃうものだから、まるで差別化がつかず、ついには主人公さえわからなくなる始末。

作画の大きな乱れは無かったが、似たようなキャラクターばかりなのでちょっとでも作画レベルが落ちるともう人の区別がつかない。
メカは全てCGのため崩れはないが、アニメならではの迫力有る描写や格好よく見せるパースなどができず、たんに車に乗っているようなイメージしか得られなかった。
合体変形もまるで調合金のCMを見ているかのようだった。

ただ、最後の方になるとCGでもそれなりに見えるものに仕上がっていたことから、今後のCGメカの希望となるかもしれない。

しかし、やはりメカはCGで描くのは賛成できない。いろいろな意味で失敗し、あらゆるものが失敗している珍しい作品、

20位:ときめきメモリアル~Only Love~

   ストーリー:    (0)
   作画   :☆☆☆☆(4)

かつてこれほどくだらない恋愛アニメがあっただろうか。


恋愛=一目ぼれ。ときめき=一方的な気持ちの押し付けという式が簡単に出来上がってしまうほどに底が浅く、恋愛が分からないから最終的にギャグとして支離滅裂な結果に終わる方向性のないドラマは見てい寒々しいを通り越して痛々しい。

言わずと知れた原作はゲームだが、まさにゲーム感覚の恋愛でそこには愛も無ければ恋もない。あるのは機械的なフラグとイエス/ノー判定のごとき選択肢の少なさ。

何もしないで勝手に美女三人に惚れられる主人公になど感情移入できるはずもなく、かたやヒロインたちも、ぶつかって一目惚れ、自分の水着姿を見られて一目惚れ、芝居で告白されて一目惚れと、まさにお手軽な少女たち。
しかも、勝手に好きになってくれたばかっりか、彼女たちが劣情に駆られまくるというエロさ爆発。もう男のいいようなダッ○ワイフ的なヒロインには興醒めもいいところ。

このアニメには、どこにも恋愛要素などないと断言しよう

21位:セイント・オクトーバー

   ストーリー: (0)
   作画   :☆(1)


VVVと同じく子供もによる子供のための子供の妖怪退治だが、VVVほど斬新な切り口はなく、どこまでも今まで焼き直し。


もはや子供向けアニメでセーラームーン以来、腐るほど放映されてきたコスプレヒロインもの。真新しい設定や斬新な展開などまるでなく、たんたんとセオリーにそってストーリーが進んでゆくだけの駄作。

驚くべきことに2クール実施するみたいなので、最後に神的な展開があることを期待する。

22位:銀河鉄道物語~永遠への分岐点~

    ストーリー:×××××(-5)
    作画   :☆☆☆  (3)

今期最低にして史上最低のアニメといっても過言ではない。


ストーリというべきもの自体が存在せず、稚拙で強引な演出に脈絡のない設定と状況作り。脚本にはメリハリがなく、危機に陥ると偶然や今までにない設定で危険回避など、話の進め方自体が盛り上がりに欠ける。
なぜこんなアニメが放映されているのか、さらになぜ2クールも放映されたのか全くの謎である。

唯一、絵の崩れが少なかったのが救いといえば救いだが。この凄まじくヒドイ脚本の前には焼け石に水。

ご都合主義と呼ぶのもおこがましい取ってつけたようなストーリーはもはや目を覆いたくなるほどの惨さ。
今後、これを越える駄作がでてきたらおしまいだよ。
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