悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~
第6話「裏ボス、武術大会に出る」
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景品に釣られて学校の武術大会に出るユミエラ・・・
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景品に釣られて武術大会に出る
「武術大会か。出るのか?」
「出るわけないじゃない。パトリックは?」
「俺も遠慮しておこう。軍人を目指しているわけではないからな。しかし、今年の商品、こんなもの一体誰が欲しがるんだ?」
「?・・・両部門の優勝賞品、闇賊性強化の護符・・・私の知らないレアアイテム!? 欲しい!とても欲しい!すごく欲しい! なんとしても手に入れてみせる!」
学園の行事・武術大会。本来は軍人になりたいやつが参加する行事のようですが、商品が闇魔法関連とあって、出るつもりのなかったユミエラが俄然やる気満々にw
明らかにこの商品はユミエラを意識して出したものだろうけど、最初はこんなことも気づかなかったようですね。
結局、後からこの商品は、元々王様からユミエラに渡すよう学園長に命じられたようですが、それを学園長が勝手に商品にしてしまったようです。目的はユミエラのお披露目みたいなものを意図していたようだから、悪気があってやったわけではなく、比較的安全にユミエラの強さを披露したかっただけなんだろうね。
剣技で優勝
(決勝戦にしてようやく戦える。全部不戦勝なんていう後味の悪い結果にならなくてよかった)
「この剣はストラドの大剣! 木剣の時のようにはいかないぞ!」
(ゲームで見覚えがある。物語終盤で手に入る装備だったはずだが・・・)
(やばい!折れそう!武器が壊れたら失格・・・ユミエラパンチ!)
「・・・俺の剣が」
武術大会に出たユミエラ。まずは剣術部門。ユミエラの実力を知る生徒たちは次々に敗北宣言。そしてついに一戦もしないまま決勝戦へ。決勝戦はおバカ貴族の一人で脳筋の奴(名前は覚える気もない)。何やら高価な武器を装備して挑みますが、レベルに合ってない武器なので振り回されてばかり。しかし、あまり見せ場がないと面白くないだろうと、ユミエラが剣を交えると、大剣の重さに耐えきれずにユミエラの剣が折れそうに。武器が壊れると負けるので、高速の拳を繰り出して相手の大剣を折って勝利をつかみます。
ユミエラパンチはレベルが低いと見えないと言っていたが、生徒たちは確かに見えなかったようだけど、一部の審査員や貴族たちには見えていたっぽいですね。それでも、大剣を素手で折るという所業にドン引きしかできなかったみたいだけどw
しかし、王子の取り巻きの3バカたちは、ユミエラがレベル99だとようやく認めたようだけど、それでも勝てると思ってるところがアホだよな。原作ゲームではこれほどバカではなかったのだろうけど、やっぱりユミエラが転生したことで、周囲への影響が少なからずあるんだろうね。
魔法でも優勝
「レベル99の力、とくと見るがいい。ブラックホール!」
「「「「うわあああああ!」」」
(あ、この魔法を使うと、プチ台風が起こることを忘れてた・・・)
「「「きゃあああああああ!」」」
「終わり終わり!そこまで!」
「待ってください。もう一つくらい魔法を見てから・・」
「300点あげるから、これで終わり。優勝!」
「・・・」
当然のように魔法部門でも暴走して優勝。
まあ、ブラックホールくらいしか派手な魔法ないしな。基本的に細かい芸ができなくて大雑把な魔法しか使えないからな。範囲攻撃しかできないので、個人相手でも範囲攻撃するようなもんかw
技術点や技量点がこの大会にあるのなら、ユミエラが優勝することはなかっただろうねえ。
まあ、だけど、この大会自体がユミエラの力を他の貴族たちに見せるための校長によるデモンストレーションみたいなものだからな。勝負は最初からユミエラの優勝が決まってるようなもんだ。
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ユミエラが凄いのは分るけど、闇魔法自体バリエーションが少ないから、余り見せ場というか魅せるための場面ってのはなさそうだな。常に筋肉が解決してくれるようなパターンになりそうだわw
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