地獄楽
第4話「地獄と極楽」

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怪物たちの一斉襲撃・・・
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最強画眉丸とポンコツ佐切
「離れていろと言っただろ」
「はい・・・」
「ここは危険だ。ひとまず逃げるぞ・・・!!」
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「忍法火帽子!」
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(ああ、とてもこの世の情景じゃない。ここは極楽浄土?それとも・・・)
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突然、多数の怪物たちが襲撃。画眉丸は足でまといの佐切をどうするか悩んでいたけど、とてもそんなこと考えている余裕はないと、怪物たちに反撃。そして、怪物たちを倒しつつも、自分の思惑とは別に危なくなった佐切を優先的に助けてしまいます。

佐切に奥さんの面影を見てるんかね。見た目は全然違うけど、情を大事にするという今まで画眉丸の人生の中には存在しなかったタイプの人間が2人も出てきたから、佐切に奥さんの影を見てもまあ仕方ないか。

しかし、画眉丸強いな。怪物相手に、佐切がいなけりゃ余裕で全滅できそうじゃん。佐切はもう相手の姿かたちでビビってしまって、もう使い物になりそうにないな。今後は画眉丸に守られる立ち位置になるんだろうねえ。



くノ一と共闘
「すごーい。これ全部ひとりでやったの? さすが伽藍の。すごーい。わたし杠。よろしく。お仲間だね」
「首切り役がふたり?」
「なんの真似だ? 儂らは競合。助け義理はなかろう」
「そんなにピりつかないでしょ。画眉くん、超頼れそうじゃん。私と組まない? なんでもいうこと聞くから・・・え? いた・・・痛い!痛い!痛いって!」
「色仕掛けなら通じんぞ。くノ一のやり方は心得ている」
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「お互い、いつ裏切ってもいい。どうせ仙薬見つけても、許されるのは1人だし。ギリギリまで利用しあおうって言ってるの」
「・・・」
「お願い画眉。か弱い女子を助けて」
「そういうの時間の無駄だから。俺と組んでなんの得がある?」
「こっちは情報を提供するわ。ここで一番ヤバいのは虫よ。鱗粉には幻覚作用や毒もあるみたい」
「なんでそんなこと知ってんだ?」
「茂籠牧耶。うまいこと言いくるめて、あいつで試したから。ムカデの方はキモいけど放っておいて大丈夫。死肉しか食べないから」
「そいつ、どうなったんだ? 死んだふりして、油断したところをやっつけた」
「・・・なぜそこまで情報を明かす?」
「ただ生きて帰りたいだけってことに理由が必要?」
「・・・・もうひとつ聞きたい。おぬし、茂籠牧耶という男に、本当は何をしたんだ?」
「・・・・なにもしてないよ」
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足手まといの佐切を助けて隙ができた画眉丸。しかし、そこを助けたのは同じ浅右衛門仲間ですが、指示したのはくノ一の杠。彼女は画眉丸との共闘を申し込みます。

このくノ一は島に到着直後に死んだと思ってたが、どうやら死んだふりをしていただけみたいですね。その時に、共闘していた茂籠牧耶はいろいろ実験台にして殺したっぽいけど。そして、茂籠牧耶についていた浅右衛門も味方につけて、ボディガード2人を引き連れての合流。

画眉丸とは別の意味で強そうなやつだな。共闘した相手を騙して実験台にしただけでもすごいのに、そいつに付いていた浅右衛門を口八丁手八丁でボディガードにしちゃうんだもんな。まあ、相手が女に弱いという一番ダメな欠点持ちだったってのもあるんだろうけど。

裏切る気満々っぽいけど、しばらくは共闘するんかな? そもそも、茂籠牧耶を速攻で裏切ってた理由が分らんからな。画眉丸もそれを気にしているみたいだし。基本的におとなしく共闘だけするとは思えないからな。何か仕掛けてくるんだろうけど。



ポンコツ佐切ちゃん気絶
「私の磨いてきた剣は、何の役に立っただろう? わたしは、なんて非力だ・・・」
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佐切ちゃん、危険がなくなってほっとしらからか、気絶しちゃいました。

この島に来るには、余りに普通の精神の持ち主だもんな。他の連中は一律、腕もたつけど精神的にも強いからな。迷いなんて持ってるの、佐切と画眉丸くらいなもんだろ。画眉丸は圧倒的な強さがあるから、精神的な弱さがあってもいまは対応できてるけど、佐切はもうどうしようもないだろうなあ。
精神的に強くなれば強くなるってのはわかるけど、こういう狂気の状況では、精神的な強さってのは全く別の強さになるからねえ


亜左弔兵衛と桐馬
(兄さんは変化の天才だ。強さとは変化すること。ずっと変わらないモノなど、不要だ。だからこそ兄さんは強いんだ)
「殺しは罪です」
「!?」
「虫にも命はあるんだよ」
「こいつら、喋るのか」
「兄さん、ここは地獄・・・」
「・・・うるせえんだよ。罪罪罪罪ってな!知ったことか!てめえらが決めたことだろ! 俺は俺のやりたいようにやる!俺の主君は俺だ!俺の神は俺だ!」
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罪人の亜左弔兵衛と浅右衛門の桐馬は、どうやら兄弟のようです。
なぜ浅右衛門に盗賊団の弟がと思ったら、捕まる寸前に亜左弔兵衛は弟の桐馬を苦し、自分を助けるよう命じたようです。そして逃げ延びた桐馬は浅右衛門の門下になり、わずか半年で目録を受とるまでになり、そこで兄と組んでこの島に来たようです。

悪人の兄弟だから裏切りそうなもんだけど、この二人の兄弟は凄い硬い絆で結ばれてるな。もとは赤穂浪士の藩士のひとりの息子だったようだけど、父親が切腹してからは極貧を極めたようです。しかし、兄の亜左弔兵衛は状況に対応するのが素早く、弟の桐馬が戸惑っているうちに大盗賊団になってしまったようです。
元は武士だからか、この兄弟だけはどんなことがあっても裏切りはないっぽいな。そういう意味ではこの2人が一番強そうだな。他の罪人と浅右衛門は、佐切と画眉丸を除けばみんな相手を守ろうなんて思ってもないからな。

最終的に生き延びそうなのは、亜左弔兵衛と画眉丸かね?


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あの巨大な怪物たちを、あっさり倒してしまうような罪人と浅右衛門多すぎだろ(^ー^;A 残ったやつらは確かに一騎当千だろうけど、佐切みたいなやつも混じってんじゃないのかね? そもそも、浅右衛門最強の男があっさり死んでるんだし。
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