推しの子
第1話「Mother and Children」

*****************************************************
アイドルファンの医者とアイドルオタクの女子中学生。死んだふたりは、そのアイドルの息子と娘となって転生する・・・
*****************************************************


転生する中学生と医者
「やっぱ私の推しは、愛一択!」
1

とある病院の先生ゴローと患者サリナ。患者の中学生の女の子はアイドルのアイを激推ししおり、一緒に観ているうちにゴローもファンに。

この2人が転生するのだけど、死んだ時期が二人とも違うのに、生まれてくる時期は一緒なんだよな。転生に時間の概念は関係ないんだろうけど、その割には途中で、好きなアイドルが結婚するときに死ねば子供として転生できるワンちゃんあるみたいなこと言ってたのに。てっきりタイムリーに死んだ先生のみが転生してくると思いきや、もう数年前に死んでいるこのサリナちゃんも転生してるってのがよく分らんなw


アイが産婦人科に
(年齢は16歳。なるほど、ワケありか。誰にも相談できずにここまで来たパターンか)
「彼女は施設育ちなもので、後見人というか身元引受人というか。先生、どうなんでしょう。物凄い便秘という可能性は・・・」
「だとしたら死んでますね」
「そっちは順調!今日も問題なかったよ」
「とりあえず検査してみましょう」
2

「検査の結果20週。双子ですね」
「!」
3

サリナの影響でアイのオタクになったゴロー。そんなある日、若い妊娠患者がやってきます。訳アリの患者かと思って観てみれば、なんとそれはアイドルのアイでした。

自分の推しのアイドルが妊娠してやってきたとか、ほんとゲボ吐きそうになるだろうな(^ー^;A 幸いにゴローは極度のアイドルオタクだけで医者というだけあって、自制心と常識的な判断力の持ち主だったようで、冷静にアイを患者として扱って対応できるようです。
まあ、もう年も年だしな。若いと暴走する可能性もあるだろうが。(^ー^;A しかしまあ、よく冷静に対応できるもんだな。自分なら完全に浮足立つわw



ゴローも殺される
「あんた、星野アイの担当医?」
「・・・彼女は偽名を使っている。公表されていない彼女の苗字をなぜ知ってる?」
「あ・・・」
「おい! もしかしてストーカーか!出産を控えたこのタイミングで・・・」
4

(あれ? 体が動かねえ・・・)
5

アイの出産を明日に控えた日、帰り道にゴローは愛のストーカーと思われる人間に声をかけられます。怪しいと思ったゴローは彼を追って山に入りますが、そこで突き飛ばされてがけから落ちて死亡してしまいます。

アイの担当医って聞かれてなんで馬鹿正直に話すかな? 違いますよって答えておけばいいと思ったんだが。相手は確信犯的に訪ねているとしても、なんでこの回答なんだろうとちょっと不自然な感じがしたな。ストーカーを追って山に入るというのもなんか不自然だしと思ったら、ここで死んでしまうための都合だったのねw



アイの子供として転生
(俺みたいな人間は死んだら地獄に行くと思っていた。が、目覚めれば天国にいた。これが今の俺)
「いい子ですね!アクアマリン!」
(すげー名前つけられた)
6
7

死んだと思った次の瞬間、ゴローはアイの息子として転生。そして双子の妹は、実は数年前に死んだサリナなんだが、お互いに相手のことは全く気付かずにこの後の人生を送るようです。
まあ、さすがに相談できんだろうけど、恐らく最終的には認識できるんだろうね。たぶんクライマックスあたりだろうけど。

しかし、アクアマリンにルビーとか、今どきのドキュン夫婦みたいな名前つけるな(^ー^;A 産後ハイになってるとしても、こういう奇怪な名前を付けるのは全く理解できん。綺麗とかかわいいというよりも、奇怪でいびつに感じるわ。



体は赤ちゃん、心は中年
「哀れな娘よ。貴様の心の渇きはシャンパンでは癒えぬ」
「だれ!?」
「我は神の使いである。貴様の狼藉、これ以上は見過ごすわけにはいかぬ!」
「赤ちゃんがしゃべって・・・わたし、そういうの信じないし。これドッキリでしょ?」
「慎め、我はアマテラスの化身。貴様らのいう神なるぞ。貴様は目先の金に惑わされ、天命を投げ出そうとしている。星野アイは芸能の神に選ばれし娘。その子らも、大いなる宿命を持つ双子。それらを守護するのが汝の天命である。このままでは天罰が下るであろう」
「天罰ってなんですか!具体的には?」
「死ぬ」
「超具体的!」
8

アイが子供の世話ができないので、その間は社長の嫁さんが子供の世話をすることに。しかし、ストレスがたまり過ぎて、この事実を週刊誌に売ってやろうかと言い出したので、心は中年と中学生の双子の赤ちゃんは、自分たちが神であると一芝居打って奥さんを騙します。

児戯のような嘘だけど、まあ赤ちゃんがいきなりしゃべり始めれば信ぴょう性も出てくるわなw まあ、芸能の神というならアマテラスじゃなくてウズメを出した方がよかっただろうけど、そんな知識さすがにないだろうし、奥さんも知らんだろうけどな(^ー^;A

しかし、中学生だったサリナはともかく、中年のおっさんが赤ちゃんプレイはちょっときついだろw そういう趣味があれば別だが・・・


アクアマリン役者として登場
「ここは低予算の現場ですよっと」
「演技ならうちの妹の方が上手いですよ」
「いや、おまえだ。おまえの出演と引き換えにアイを使う」
9

(普通に考えれば、君の悪い子供を演じればいい。けど、求められてるのそれじゃないよなあ。監督が欲しい絵はきっと・・・)
(演じなくても、おまえは十分、気味が悪い)
10

園児になった二人はちょくちょくとマネージャーの娘という立場でアイの現場に行くことに。そこで、アクアはとある監督の眼に止まって一度だけ子役として映画に出演。しかし、演技が上手いと評判の子役と一緒に出たら、その子役を食ってしまうほどの演技を見せます。
演技というよりも、監督の思った通りの演技か。台本に書かれていない、監督の意図する言語化できない表現というのを表現してくれる役者というのは貴重らしい。監督や演出の中では正解があって、役者はそれに近づく演技をしなけりゃいけないらしいからな。監督や演出の予想を超える演技というのもあるだろうけど、恐らくそこまでに達する人はほとんどいないだろう。監督の意図を読み取って監督の思った演技をするというだけでも希少な存在なんだろうね。

シン仮面ライダーやシンウルトラマンの制作現場を取った庵野氏のドキュメンタリーを見るとそんな感じがなんとなくわかる。



殺されるアイ
「ドーム公演おめでとう。双子の子供は元気?」
「!」
「アイドルのくせに子供なんか作りやがて!」
11
12

「あんまりいいお母さんじゃなかったけど、私は、生んでよかったと思う・・・あ、これは言わなきゃ。リビー、アクア、愛してる」
「アイ?」
13

アイはドーム公演の当日、ストーカーに襲われて死亡してしまいます。

なんか怪しげな雰囲気があるなあと思ったら、ここでもう死んじゃうんか・・・。刺されてもまだ助かる可能性があるんじゃないかと思ったが、完全に死んじゃったな。
ここに至って、ようやくタイトルを理解した。「推しの子」ってのは、推してる子ってことじゃなく、推してる子の子供ってことか。
アイが主役かと思ってたが、子供たちの方が主役になるのか。なんか、こんな悲しい物語のオープニングになるとは思ってもなかったんでちょっとショックだわ・・・



犯人を追うアクア
(なぜ新居にやってきた? 犯人の男は何のスキルもない学生だった。情報提供者がいる。それも、アイの相当近いところに。病院のことを知っていたのは社長だけだ。同僚? いや、そんなに仲良くないし、友人もみたことがない。・・・・僕らの父親!・・・アイをあんな目に合わせたやつが、芸能界にいる。俺はまだ死んでられない。必ず見つけ出して、俺の手で殺すまでは!)
14

アイがいなくなったでの、自殺でもしようかと考えていたアクア。しかし、よく考えてみると、ストーカーに住所を教えてるやつがいると気づき、アイの交友関係の薄さから、芸能艦にいると推測し、だとすると自分たちの父親しかいないという結論に。そして、アクアは父親を殺すという復讐劇に身を投じることに。

この復讐劇がメインというか骨子になるのか。恐らく、ルビーはアイドルになってアクアは役者になるんだろうけど、その芸能関係のつながりから父親を見つけるというところまでが物語か。恐らく、アイと父親の関係は複雑だろうから、簡単に復讐はできないだろうけど。
いやあ、これは楽しみだけど、当然、最後まではいかずに俺たちの戦いはこれからだエンド確定だろうなw


*****************************************************
本屋での宣伝が凄かったので作品は知っていたが、普通のアイドルとアイドルオタの物語だと思ってスルーしてたわw しかし、これは興味を引くないようだな。
恐らくアニメでは最後までやらないだろうから、アニメが終わって続きが気になったら原作を購入するか。
*****************************************************