老後に備えて異世界で金貨8万枚を貯めます
第2話「野望の王国」

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異世界で生活するための準備を進める・・・
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嘘をつきまくる
「わたしね、仲間と自分の国を出て、船でこの国に来たの。けど、仲間とはぐれてしまって。何日もさまよったはてに、コレットちゃんに出会ったのよ」
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ミツハはこっちの世界に来たってのを異世界転移してきたというのは誰にも言わないんだよね。どんなに信用していても、こっちの人間には必ず嘘をつく。現代の方は仕方なく後ほど異世界転移のことを話す人がいるんだけど、こっちの人には頑として本当のことを話さない。しかも、時と場合によって違う設定にするから、ミツハと顔なじみの人が集まってミツハから聞いた情報を並べてみる機会があれば、ミツハが嘘をついてるってことは直ぐに分かっちゃうんだけどね。
まあ、こっちの世界には情報共有ソースがないから、そういう機会はないんだろうけど。こちらの世界の住人はミツハの言葉を鵜呑みにして何も言及してこないのといいことに、毎度毎度うそばっかりついてるのがどうにもねえ。どんな信頼している人にも嘘を突き通すからな。よく心が痛まないなと。

結局、ミツハは自分しか信じていなくて、他の者は誰も信じてないし信用もしてないんだよね。恐らく。それがミツハの家族全体の性質なんだろうね。あの一家はなんかおかしい。両親と兄が同時に死んだのも、後から考えるとただの事故じゃなくて、事件にまきこまれたか、誰かに殺されたんじゃないかって疑うレベルになってくるからなw



現代で情報収集
「さあ、行動開始!」
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「はじめまして。ミツハと申します。ご依頼したいことがございます」
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一旦現代に戻ってきたミツハがしたのは、今後の異世界での生活に関わる根本的なところ。まあ、言ってしまえば異世界で犯罪犯すための準備ですね(笑

異世界で現代商品を持って帰って数倍の価格で転売して儲けるというスタンスは変わらず。しかし、問題なのは自衛手段。異世界で貴族の後ろ盾を持とうと考えているものの、それだけでは自衛できないので、現代の拳銃やらマシンガンを入手することに。その手段としては、まずは異世界転移の能力をもらった神様がくれた言語コピー能力を使って異世界語だけでなく、現代の英語やロシア語などの外国語を片っ端からコピー。そして言語が分かると、次はネットで傭兵団を探し、そでこ拳銃などの使い方を教えてもらうのと同時に、異世界の金貨を換金してもらうよう考証します。

この行動力がもう日本の女子大生とは思えないレベル。そもそも、ネットで海外の傭兵団とか探し出すって、出来るんだろうけどトバしてるなあって感じだよ。いくら言語ができるとはいえ、日本と違って治安の悪いような国で傭兵団に札束を持ってでかけてレクチャーしてさらに金貨を換金できるよう手配してくれとか、なんかもう実際にやろうとしたら心臓の毛の生えてるような奴しかできないよな。

だけど、この傭兵団とのつながりが、今後あらゆるところで重要になってくるからな。そもそも、異世界の金貨を勝手に持ち出してこっちで換金するって、異世界の経済にかなり悪影響がでるだろうな。
まあミツハは基本的に自分がよければいいので気にしないんだろうけど、8万枚も現代に持ってくれかなりので弊害が出るのは間違いないだろうね。現代の規模に治せば、日本より小さい国の規模で1000億円くらいの金貨が消滅するってことだもんな。

現代と異世界を行き来できたり、現代の商品を異世界のコインで買うことができたりする異世界転生ものでは、この問題に主人公がちょっと躊躇するシーンくらいは描写されるんだけど、ミツハは全く意に介さないからなw




悪人なら殺してもいい
(自分を殺そうとしている悪党を殺しちゃいけない理由はないでしょ。殺さず見逃して逆襲されたら? 他の人を襲ったら?それは見逃した者が殺したも同然だよ!それはもう人間じゃない。駆除すべきでしょう!)
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そして異世界転生モノでよくあるのが、異世界での人殺しができるかどうか。大抵の場合はモンスターとかで人を殺すことはないし、あったとしても、異世界転生して異世界に馴染んだから罪悪感は感じなくなったとかいう設定が多いけど、ミツハは最初から、自分を害する者を殺すことに躊躇も容赦は無い。まあ、それは分かるし賛成だけど、本当にミツハは躊躇なく殺すからな。
ミツハの言う通り、悪人を見逃して他の人を襲ったら、それは見逃した者が殺したも同然というのは納得できる。
たとえば現代でも、殺人を犯した者が再犯して人を殺したばあい、それは最初の裁判でそいを厳罰に処せられなかった弁護士と裁判官が責任を負うべきだと思うんだよね。人を裁くってのはそれくらいの覚悟が必要だから。でも、今の現代ではそういうシステムになってないから、裁判官も弁護士も、人をみずに凡例だけで処置するから再犯が起こる。裁くからには最後まで責任見ろよな。




伯爵とツテを作る
「さて、準備は整った」
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現代で中世ヨーロッパの貴族的な服を作ってもらい、異世界の伯爵家に殴り込みです(笑

自分がこの世界の別の大陸の貴族であり、仲間とはぐれたっていうコレットちゃんへの説明したのと同じような説明するんだけど、いろいろ不都合があって後からどんどん後付設定が増えてゆくんだよね。だけど、この伯爵家の人たちが揃いも揃って善人でミツハのことを多少おかしとは思いつつも、彼女を信じて援助しちゃうというちょっと都合のよい展開になるんだよね。
1秒ほどあれば異世界転生できるとはいえ、毒物や不意打ちされたらどうしようもないんだけど、そういうことは全くされないんだよな(^ー^;A



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ここからミツハのご都合的な無双が始まるわけだが、恐らく現代の人が同じ状況になっても、ミツハと同じような状況になれるかといえば99%無理だと思うわw
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