最強陰陽師の異世界転生記
第2話「学園都市ロドネア」

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全てはセイカの策略・・・
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セイカへの褒美
「私から褒美を出さねばなるまい」
「それでしたら父上、お願いがあります。ボクなりに今日まで魔法の鍛錬を進めてきました。栄えあるランプローグ家のひとりとして、帝国に貢献したいのです。ロドネア魔法学院に入学させてください」
「・・・・いいだろう」
「父上!?」
「だが、試験の免除はないぞ。自力で合格することが条件だ」
「ありがとうございます。もうひとつお願いがあります。イーファをボクの従者として、学園に通わせることを許してもらえないでしょうか?」
「ええええ!?」
「リーファに魔法の才能はないだろう。諦めなさい」
「それなら問題ありません。いま、お見せします」
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「イーファ。もし君がボクと一緒に来たいと思ってるなら、フレイムノートといいながら、窓の外に全力で人魂の炎を放って」
「・・・ふれいむのーと」
「馬鹿な!中位魔法だぞ!」
「いかがですか、父上」
「いいだろう」
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「ランプローグ家では代々兄弟に同じ道を歩ませることはなかった。魔法学園には俺が行くはずだ!」
「グライ、帝国軍に入りなさい」
「は?」
「この数年何をしていた?自らの力を高めようと努力したか? 剣にかまけ、町で品のない連中と遊び回る姿しか見たことがなかったが?」
・・・・」
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魔獣を退治した褒美として、父親がセイカに褒美をやると言い出したので、セイカはここぞと魔法学園へイーファと一緒に受験する権利を望みます。父親はそれを受諾。兄のグライは自分がいけるものと思っていたので反対するも、日頃の生活態度を厳しく諫められたので、セイカと決闘して決着を付けたいと言い出します。

セイカはともかく、イーファを一緒につれていくってのはなんか無理があるよな(^ー^;A まあ、ヒロイン的な位置づけというよりも、ハーレム要因として必要なんだろうな。異世界転生モノはハーレムにしなkcうはならないって制限があるわけでもないのに、ほとんどの作品がしっかりとハーレム設定遵守するからな(笑

しかし、これで断られたらどうするつもりだったんだろうね。グライが思った以上にポンコツだったからいいけど、長兄なみの優秀さだったら、さすがに学園入学はできなかっただろうなw




父の決闘条件を無視
「明日まで待てなかったの?」
「父上が出した決闘の条件はなしだ!あんなの生ぬるい!降参するか戦闘不能で決着だ!負けたら明日、父上に勝負から降りると言え!」
「中位以上の魔法って危ないよ」
「それがどうした!フレイムノート!はは!奴隷が使える魔法なら、俺だって無詠唱で使えるんだよ!」
「それだったら、もう少し威力をだしたら?」
「無傷だと!? ウィンドランス!」
「・・・」
「結界!?光魔法だと!?」
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「グライ・ランプローグ。動くの禁止」
「あう!? 動けない?・・・ぎゃあああ!」
「安心してよね。実際に折れたワケじゃないから」
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セイカの一方的なお願いをあっさり父親が受諾したものだから、自業自得那部分があるとはいえ、我が儘なグライが納得するわけもなく、父親に決闘をお願いして受諾されたものの、我慢できずにその夜にセイカの元を訪れて本気の決闘を強要します。
しかし、セイカが呪術で対抗して勝負はあっさりとセイカの勝利に終わります。

セイカが人形の形代でグライの動きを封じたのは、いわゆる厭魅厭勝の技。グライの風と炎の魔法を封じたのは禁術。いつも使う木火土金水の技は五行の技。当然、風水卜占も召鬼もできるだろうから、いわゆる仙人の使う八系統の技を全て使えるって設定だったっけか。なぜかこの世界の魔法とは系統が違うという認識はあるし、魔術を系統付けて研究しているのに、自分の技はざっくり陰陽道の術でくくってしまうんだよな。ここはもうちょっと細分化して系統付けて欲しいんだけどねえ。
西洋の地水火風の四元素と東洋の木火土金水の五行は系統として同じだろうけど、東洋の幻術、召鬼、巫蠱、風水、禁術、厭魅厭勝、長嘨が西洋魔術のどれに相当するかみたいな系統分けして欲しかったなあ。




全てはセイカの策
「半年前からこつこつ準備をしてきたんだから・・・」
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実は一連の魔物退治はセイカの仕掛けた演出だったようです。自分の持っていた式神を使ってモンスターを近くまでおびき寄せ、それを自分が退治するというストーリーが最初から組まれていたようです。

ちょうど父親が滞在している時期と、学園入学を頼む時期を見計らっていたようだから、この日しかないって時に実行したようですね。
生前にこういう策謀を計ることをせずに殺されたから、今回はこういう詐術や計略を弄して生き抜いてゆくっていうセイカの今後の生き方を象徴するようなエピソードだわな。ただ、あんまり目立つようなことはしないと言っていたのにここまで目立つ成果を上げたのは、学園入学が必須イベントだからだろうね(笑



実は父親は全て察していた
(もう12年。あの子がここにやってきて、もうそんなに経つか。ギルベルトの子。弟のギルベルトは変わり者だった。自由奔放で貴族らしさがない。広い世界が観たいと、学園を卒業すると冒険者になった。だが、ギルベルトは魔族領で消息を絶った。この国では珍しい黒い髪と黒い目をした赤ん坊。まさか、ギルベルトと魔族の間に。しかし、セイカには魔力がない。あのファイアボール。恐らく何かの鉱物が燃えたもの。あのエルダーニュート騒ぎも奇妙といえば奇妙だ。あれはまるで毒殺されたようだった。グライには悪いことをしたが、セイカを帝国軍にやるには危険過ぎる。セイカの危うさは、環境次第で国を守る勇者にも、人を滅ぼす魔王にもなり得る。ギルベルトは学園は良いところだと言っていた。願わくば、今もそうであることを願う)
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親父さんはセイカの策略は全て見抜いていたようです。

これ、オヤジさんの洞察力が凄まじいのか、セイカの搦め手はやっぱり大人目線ではバレバレなのか、どっちか微妙なところだよな(^ー^;A
恐らく前者なんだろうけど、後者も微レ存な感じがするしなw

しかし、モンスターをおびき寄せたのまで疑いもたれてるとか、セイカくんが知ればどうするだろ。オヤジさんをヤバイと認識するか、自分の能力不足を痛感するのか。


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オヤジさん優秀過ぎだよなあ。もう暫く登場することはないけど、セイカよりもずっと人間的には優秀っぽいよなw
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