うしおととら
第22話「激召~獣の槍破壊のこと」
キリオに煽動され、獣の槍を不要と考える法力僧が増えてきた。そして、思ったよりも早く彼らは行動を起こす・・・
お役目様がくらぎから潮たちを守って死んでしまったことを悔やむ潮。
今まで流れで獣の槍を振るって来てなんとかなった潮にとって、全く歯が立たない相手がいると分かり、初めて強さを求めるようになります。
強さを求めるとはいえ、キリオやイサナのように力ばかりを求め続けるのではなく、潮の場合はみんなを守るための力という所に要点を置いているから、ただ強さだけを求めるという歪んだ方法には辿り着かないでしょうね。
潮が求める強さというのは何か自分では分かってないけど、それを理解するための展開を経て、ようやく最強になってゆくからな。苦悩して懊悩して呻吟して、そして最強の存在へとなってゆく。昨今の作品には見られないこの展開がいいんだよねえw
使い手を選ぶ獣の槍は不要で、誰にでも扱えるエレザールの鎌で白面と闘おうと煽動するキリオに参道する法力僧たちは、潮から獣の槍を奪取。これを破壊せんとします。
別に奪取するだけで、破壊する必要はないんだけど、そこがキモなんだよね。キリオに参道する法力僧たちの中にも、別に壊さなくてもいいんじゃね?って考えてる人はいるだろうけど、煽動されてそういうことが言えないような雰囲気になってんだろうね。
彼らも潮に恨みがあるわけではなく、単に白面と闘うのに何の役にも立たないのはイヤだということでこういう暴挙に出ただけだからねえ。法力僧の個の力なんて何の役にも立たないけど、それが光覇明衆の役目じゃないだろうに。分を越えたことを望み始めたというのは、教化が足りないというよりも、平和な時代が続き過ぎたんかねw
彼らも潮に恨みがあるわけではなく、単に白面と闘うのに何の役にも立たないのはイヤだということでこういう暴挙に出ただけだからねえ。法力僧の個の力なんて何の役にも立たないけど、それが光覇明衆の役目じゃないだろうに。分を越えたことを望み始めたというのは、教化が足りないというよりも、平和な時代が続き過ぎたんかねw
キリオ生誕の秘密
「法具は強ければ強いほどいいじゃないか・・・そう、獣の槍より強くたってな・・・」
「よお、ナガレ。ワシが500年閉じ込められた間に人間はボケたんか?こんなもんゴミクズさ」
「でもよお、キリオの持ってた鎌はすげえ力だったぜ。そうだ、なぜキリオの鎌だけが特別なんだ?」
獣の槍が奪われたと知ったナガレはとらと合流し、キリオの親代わりであったイサナが実験していた実験施設へ向かいます。一方、うしおは日輪に助けられ、こちらも大僧正からイサナの実験施設の場所を聞き出して向かいます。
イサナも最初は普通の人間だったんだよな。純粋に、白面の者を倒す手助けがしたい、という光覇明衆の宗門の教えに沿っていたんだけど、いつの間にか白面を倒す武器が作りたくなって歪んでしまったようですねえ。その欲求が探求欲だけだったので、獣の槍を作ったギリョウのような壮絶な憎悪と憤怒がないので、獣の槍に及ぶものが作れるとは到底思えないけど、もし途中で道を外さなければ、優秀な武法の具作り手として白面退治の一助になっただろうにねえ。
そしてナガレたちはイサナの研究施設で大量生産のエレザールの鎌を発見。しかし、これは全てガラクタでした。
1本だけ本物を作っておいて、後は偽物ってのは詐欺師の常套手段ですなw なぜこんなことをしたか、それはこの計画を考えた者の性格の悪さを考えれば、周到すぎる罠だったんだよねえw
当初は強大な武法具を作るのが目的だったイサナ。しかし、そのうち武法具とそれを使う者も全て作ってしまおうということで、西洋魔術のホムンクルスの技術を応用しようとしたそうです。そんな時、折良く現れたのは西洋魔術のエキスパートと名乗る斗和子。彼女は子供を攫ってきてそれをベースに魔術儀式と科学技術でキリオを造り上げたようですw
子供を攫ってきた時点でダメだと気付けばいいのに、研究に没頭していた余りに完成してからでしか斗和子の異常さに気付かなかったって、イサナも相当ダメなところまで行ってたなw
しかし、斗和子の正体はアレなんだが、計画が周到だよなあ。やっぱり時間を持てあましてるから、遠大な計画を企てても苦にならないんだろうかね(^ー^;A
白面に対して、光明覇衆がいかに無策だったかってのを知るエピソードになりますね。この結果からみれば、白面の方がよっぽど対策案を講じてるw やっぱり一度、白面の姿をビデオにでも撮って見せないといかんのじゃないかねえ。こんな化け物は一刻も早くなんとかしないとって切迫感がないからなw