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第3話「conspiracy(陰謀)」
金融街を調査する、謎の組織の女サトウ。 一方、公麿は父の影を金融街に見て、改めて父を調べてみるが・・・
金融街の謎を解明する謎のエージェント・サトウの視線で物語はスタート。金融街は全世界の大都市に存在するようで、この組織は世界各国の金融街を調べているようです。そしてサトウは組織の中で初めて金融街に招待された一人のようで、情報を逐一組織に流しているようです。その中でも彼女の最大の関心事が三國惣一郎のこと。どうやら彼は金融街を牛耳るまでの権勢、ようするに金を持っているようで、それは金融街のみならず、実際の世界でも同様に世界を動かすレベルの金を持っているそうな。
基本的に金融街の構造、成立意義、発生条件等、ほとんどのことは解明されてないようで、まあそこは設定で物語的にも深く斬り込む部位ではないんでしょうな。しかし、この金融街での出来事が、そのまま現代社会に影響を与えるのは確かなようで、それはブラックマネーと呼ばれる金融街専用のお金の現代へのリークというだけでなく、金融街でのデュエルの勝敗により現代の存在そのものが変化してしまうというものらしいですな。
そして金融街のカードをもらった者は、バトルがなくても自由に金融街に入ることができるようですが、そこで何をするかは不明。三國が何を画策してどう金融街を動かそうとしているかもよく分かりませんw
金融街で相当な金をかけたバトルがあったようで、その直後、世界が一瞬歪んで元の世界に戻ると、一部が変更されているようです。
知り合いの人が存在しなくなっていたり、ドーナツ屋に並んでいたら鯛焼きやに代わっていたなど、人や街の存在そのものが変わってしまうようです。
知り合いの人が存在しなくなっていたり、ドーナツ屋に並んでいたら鯛焼きやに代わっていたなど、人や街の存在そのものが変わってしまうようです。
金融街と現実世界は恐らく鏡のように表裏一体。金融街でのバトルが未来を賭けた勝負であるなら、その勝敗は現代の因果律さえ変えてしまうということでしょうかねw
サトウの報告形式で三國の設定が説明されていきます。それによると、金融街で互助勢力を形成し、金融街を支配することでリアルの世界をも動かす力を手に入れたようですね。
ビルの屋上をそのままテナントにした広大な屋敷に住んでいるようで、こん所すんでみたいわw 東京タワーよりもスカイタワーの方が見栄えがよかったんじゃねえか?
とりあえず三國は相当な権力も金も持っているようで、要するに金の使い方を一番心得ている男、なんでしょうな。金を貯めることではなく、投資や消費をすることで巡らせてゆく。それが彼の役目で、巡ってきた金はどんどん膨らんで戻ってくると、金持ちが金持ちになる仕組みを膨大な金を動かして体現させているようですw
こんな生活してみたいわなw 金持ちはさらに金持ちになれるけど、貧乏人は奇跡か偶然か驚異的な努力でもない限り金持ちにはなれんからなあ(^ー^;A
こんな生活してみたいわなw 金持ちはさらに金持ちになれるけど、貧乏人は奇跡か偶然か驚異的な努力でもない限り金持ちにはなれんからなあ(^ー^;A
親父さんの失踪が何故か気になりだした公麿は、ずっと育てられていた叔母の家に戻って両親の遺品を調査。その時、オヤジの遺品のノートから、ミダスという文字を見つけ、親父さんも金融街と関係していたという証拠を掴みます。
公麿のオヤジさんも金融街に足を踏み入れていたとなれば、その失踪の原因はバトルでの敗北でしかないでしょうなw
公麿が呼ばれたのは偶然か必然か分からないけど、呼ばれる人の条件はランダムに見えながら、実は選ばれやすい一定の法則のようなものがあるんだろうか?
公麿が呼ばれたのは偶然か必然か分からないけど、呼ばれる人の条件はランダムに見えながら、実は選ばれやすい一定の法則のようなものがあるんだろうか?
しかしこのメモの記号の羅列は何なんだろう? 金融関係者には分かる数値なんだろうか? シリアルとかバスとかのデータしか思い浮かばんw
サトウの勝負
「ディールは週一度。私は水曜日に呼ばれることが多い。対戦相手を指名することもできるが、私は行ったことがない。アセットは本能でアントレを防御する。アントレが命じない限り攻撃はできない。攻撃技はフレーションと呼ばれ、マクロ、メゾ、ミクロの三段階に分類される。ミクロは10万以上、メゾ葉は100万以上、マクロは1千万以上発動コストがかかる」
サトウの報告形式で細かい設定が披露されるけど、これは分かり易いですね。物語の中に織り交ぜるという手法ではないけど、設定がかなり複雑なのでこうして報告形式で説明してくれた方が助かるわw 最近はこの手の複雑な世界や設定のものが多いのに、ロクに説明せずに原作読めパターンが多いので、こうやって説明される方が個人的には物語に入りやすいw
サトウのアセットはジェルジュ。もののけ姫に出てきた巨大狼のような生物で、固有フレーションは「EBO」。EBOってのは社員が自分の企業や営業権を買収する行為のようですが、ジェルジュの能力が幻惑などの催眠効果のようなので、あまり関係性はないのか?
サトウはこの幻惑能力を駆使し、勝つ時は小さく、負ける時も小さくと、金融街で生き残るのを最大の目標にしてひっそりと存在しているようですw でもそういう勝負ができるってことは、彼女もそれなりに金の使い方を心得てんだろうね。謎の組織のエージェントだから、素人よりは詳しいのかねw
父親の影を追って
「詳しく教えてください」
「あんた、余賀さんとどういう?」
「息子です」
「そうか、あんたがねえ。聞いてどうするんだい?」
「知りたいだけです」
「強いアントレだったよ。ディールに夢中だった。随分稼いだんじゃないかな。けど、大負けして破産した。この街で破産するってことは、未来を使い果たしたってことだ。家族の前に顔も出せず、職にも就けず、公園の鉄棒で首を吊ったとさ。身元不明で遺体は役所が処理したらしい」
金融街でオヤジの足跡を探そうとする公麿。しかし、街に疎い彼では何も掴めず、またも三國に世話になって、情報屋からオヤジさんのことを聞き出します。
この情報量も三國が払ってんだが、公麿をどうしてそこまで買ってんだろうね? 自分と同じような境遇だからと浪花節な男には見えないけど。公麿の中に何か才能を見たのか、それともその誠実さが気に入って仲間にしたいだけなのか。まだバトル1回だけで次に負けたら破産してもおかしくない奴に、かなりの肩入れをしている理由が何かありそうですね。
そして公麿のオヤジさんは、家族に顔を出すことなく、自殺して身元不明遺体としてとっくに処置されていたようですね。金融街で死んだら、知り合いに顔向けさえ許されないのか。独りモンなら大したことないけど、家族がある奴には辛いな。しかも、金融街への招待は自分が望んだことではなく、強制連行なので余計に納得できんわなw
三國の説得
「分かったじゃないか。お父さんは事業に失敗して君たちを棄てたワケじゃないと」
「こんなコトにハマらなければ、死なずに済んだ。棄てたのと一緒だよ」
「お父さんは何のために稼いでたんだろうな?・・・家族のため、じゃないかな?家族のために稼いでたんじゃないかな?」
親父さんを蔑む公麿ですが、たんに母親の体が弱かったので治療費に金を稼いでたんじゃないかというのが三國の予想。確かに、子供時代には親が何に金を使ってるのか何て分からないだろうからな。母親が病死したってことを考えると、何かの病気で定期的な治療が必要だったのかもしれませんな。せめて母親と公麿の幼い頃の描写でもあればよかったのですがw
三國のオヤジさんはもっと酷い守銭奴だったようなので、彼からみれば、そう考える余地のある公麿の父親はまだ救いがあるんでしょうね。実際に公麿の父親がどうしてディールにハマっていたかは解明しようがないので、根拠はなくて気休めでもこういう救いが考えられるというのはまだ救いがあると思ってんでしょうなw
「君は普通がいい、安定がいいとばかり言っている。それは自分のためだけに金を稼ぐということだ。金ってものは、自分ではない何かのために使ってこそ尊いと思う。金を稼げ。それを何かのために使え。君が金を使えば誰かを潤す。貯め込んでいれば、幸せなのは君だけだ」
まあ、確かに三國の言うことも最もなんだが、完全に金持ち視点なんだよね(^ー^;A 金を持ってる奴は使うべきで、貯め込んでいるのは自分しか幸せにならないだろう。でも日本人の9割以上を占める中流階級以下は、他人のために金を使うなんて気を遣うほどの余裕のある生活はしてないだろうw もしくは、しても微々たるもんだ。
やはり、ノブレス・オブリージュ。持てる者の義務であり、貧乏人の義務ではないんだよな。
まあ、金融街ならばリアルな世界よりも一発逆転人生ができるので、金持ちになれる可能性はリアル社会の比ではないだろうから、三國の説得は公麿が勝負に勝ち続けて金持ちになるってのが前提になってんだよな。そこまでして公麿を買う理由ってのが、やはり気になりますね。本当に誠実な人柄だけでここまでするか?(-"-;)
やはり、ノブレス・オブリージュ。持てる者の義務であり、貧乏人の義務ではないんだよな。
まあ、金融街ならばリアルな世界よりも一発逆転人生ができるので、金持ちになれる可能性はリアル社会の比ではないだろうから、三國の説得は公麿が勝負に勝ち続けて金持ちになるってのが前提になってんだよな。そこまでして公麿を買う理由ってのが、やはり気になりますね。本当に誠実な人柄だけでここまでするか?(-"-;)
結構面白くなってきたな。サトウが報告書形式で色々説明をしてくれたので、痒いところに手が届いて世界が何となく理解できて拓けてきたわw バトルはやはりショボいけど、この作品はバトルはメインではなく、大金を稼ぐようになった少年のその行く末を見てゆくような感じなので、バトルは単に彩りに過ぎないんだろうね。でもまあ、彩りは鮮やかに越したことはないんだがw