グイン・サーガ
第二十一話「クリスタルの反乱」
王都クリスタルではついにナリスが決起。瞬く間にクリスタルを奪還してしまう。 一方、レムスはアルゴスから兵を借りてパロに向かうも、カウロスの抵抗にあって足止めされていた・・・
パロとカウロスとを繋ぐ路を封鎖していた学生反乱者たちは、王都で民を扇動するリギアを見て彼女を旗頭にして決起を促します。
パロ奪還に学生たちが蜂起するのはいいけど、旗頭なしでただ闇雲に決起しようとしていただけのようですね。民を扇動していたリギアを慌てて旗頭に据える当たり、インテリの起こす過激な闘争って感じでその先のパロの運営まではあまり考えていないようですね。
まあ、取りあえずモンゴール嫌いだからパロを取り戻そうってことなんでしょうなあ。
まあ、取りあえずモンゴール嫌いだからパロを取り戻そうってことなんでしょうなあ。
しかしモンゴールがパロを強襲してからどれくらいの月日が経っているのか知らないけど、未だに民心をまとめきれないでいるとは、モンゴールの政治能力はかなり疑わしいですねえ。いきなり王都を強襲して国を奪うなんて荒技をしてのけたのに、その後の国の運営に着いてはまるでノープランだったような感じで、何のために攻めてきたのかさえ疑問ですわ(-"-;)
そして民の反乱は数を増し、その数は2万にも膨れあがります。一方、各地の反乱を抑えるためにモンゴールの正規軍は分散し、いまクリスタルにいるのは僅か5千ほど。
それでも、一騎当千のモンゴール軍は民の反乱に何とか対抗していましたが、ついに隠し球が出て来て一気に形勢は逆転します。
アルド・ナリス推参
「パロの民よ!おまえたちの戦いぶり、しかと見届けたぞ。あとは我々に任せろ!」
「何者だ!」
「パロのかりそめの征服者め!名乗れというのか!」
「モンゴール騎士団よ!パロを愛する忠誠な人々よ!よく聞くがいい!我が名はクリスタル公!アルドナリス!」
反乱する民の前に現れたのは、死んだはずのアルド・ナリス。この正統なる旗頭を前に、パロの民は一気に盛り返し、モンゴール軍は動揺します。
学生の扇動を含めて全てがナリスの計算通りって感じですね。外交を駆使してモンゴールを孤立させ、外に火の手を上げて内の守りを薄くした所で決起とは、さすがに手本通りの反乱ですなw
まあ一番大きいのはアムネリスとその近衛兵を追い返し、パロを統括する者を不在にさせたことですかな。まあ、モンゴール軍が余りにノープランな戦争仕掛けてきたみたいなので、これはナリスの手柄半分、モンゴールのマヌケさ半分といったところか?(^ー^;A
まあ一番大きいのはアムネリスとその近衛兵を追い返し、パロを統括する者を不在にさせたことですかな。まあ、モンゴール軍が余りにノープランな戦争仕掛けてきたみたいなので、これはナリスの手柄半分、モンゴールのマヌケさ半分といったところか?(^ー^;A
カースロンはあっさり討ち取られちゃったようですね(^ー^;A 結構期待してたのに、上司のタイランの方が数枚上手だったようですねえw 彼のようなお調子者というか単純な男は、上司も見抜き易いのでしょうなあ。
セイントになることを夢見たカースロンの静かな最後ですな。誰にも知られることなく、ひっそりと殺される所がまた彼らしいw
しかし、カースロンの裏切りを阻止したものの、ナリスの反乱は既にパロを飲み込み、モンゴールは撤退を余儀なくされます。
一方、アルゴスから兵を借りてパロに向かって北上するレムスは、カウロスの抵抗にあって足止めされていたようです。
苛立つレムス王
「カウロスと小競り合いで既に10日も費やしているのだぞ」
「しかし、戦には相手がおりますゆえ」
「黙れ!各地でパロ奪還軍が立ったというのに、パロの真王たる僕がこんな所で足止めされているわけにはいかない!」
アルゴスから兵を借りたレムスは、案の定カウロスで足止めされているみたいですね(^ー^;A
パロに帰還するなんて言ってたから、てっきりカウロス攻略の手はずが整っているのかと思えば、レムスもノープランでカウロスに突っ込んでいたようですな(^ー^;A
やはりレムスは豹変したとはいえ、土台の能力は変わらないみたいですねえ。戦術的にも戦略的に全く考えていないようです。部下に考えさせて実行させようとしているようだけど、他国のしかもまだ即位していない王のために働く兵などそうそういないでしょう。
自分の子飼いの兵も将も参謀さえ持たないレムスはナリスに比べて圧倒的に不利なんだから、頭を十倍くらい使わなきゃどうしようもないのだがねえw
今回のカウロス攻略は兵力的にも足らず、しかも他国の兵を借りてるのだから思うように行くわけない。スタック王かせめてスカールを同道させて彼等に兵を動かすようにするべきだったんだよねえ。あとはカウロスにモンゴール敗走の情報を流すとか、寝返りの算段を着けるとか。
晋の文公が徒手空拳から晋の国土を奪還した例を鑑みれば、秦の穆公にあたるスタック王かスカールに頼らなきゃダメだったんだよねえ。
自分の子飼いの兵も将も参謀さえ持たないレムスはナリスに比べて圧倒的に不利なんだから、頭を十倍くらい使わなきゃどうしようもないのだがねえw
今回のカウロス攻略は兵力的にも足らず、しかも他国の兵を借りてるのだから思うように行くわけない。スタック王かせめてスカールを同道させて彼等に兵を動かすようにするべきだったんだよねえ。あとはカウロスにモンゴール敗走の情報を流すとか、寝返りの算段を着けるとか。
晋の文公が徒手空拳から晋の国土を奪還した例を鑑みれば、秦の穆公にあたるスタック王かスカールに頼らなきゃダメだったんだよねえ。
そんなこんなで日を費やしている内に、パロはナリスによって奪還されてしまいました。
焦るレムス王
「たった今、パロとアルゴスから使者が来たわ」
「まずはアルゴスからの伝言です。沿海州六各国連合は正式にモンゴールに宣戦布告を発し、アグラーヤ王ボルゴバレンを総大将とする連合艦隊が半月の後、モンゴールの海の拠点ロスへ攻め上がると発表がありました」
「パロの使者は?」
「婚礼の日、暗殺されていたと伝えられたナリス様がパロの義勇軍を率いて立つ、クリスタルパレスを奪還されました」
レムスを買っているアグラーヤ王が約束通りに連合軍を率いてモンゴールに宣戦布告したようで、ここまではレムスの画策通り。しかし、肝心のパロでは既にナリスが王都を奪還したとのことで、レムスの焦りは頂点に達します。
所詮はレムスも形式上は臣下なんだから、ここは鷹揚に構えて「ご苦労だったナリス」くらい言ってやればいいのだが、王としての器量がないことに焦るレムスは無様に動揺してしまいましたね。
このままレムスが王になると、今度はパロがモンゴールに攻め込みそうですねえ。器量のない王が内を治めるには、まず外征というのが歴史の語るところですからなあ(笑
このままレムスが王になると、今度はパロがモンゴールに攻め込みそうですねえ。器量のない王が内を治めるには、まず外征というのが歴史の語るところですからなあ(笑
そしてほとんどレムスとナリスの器量と知能勝負となって見せ場のないグインは、アニメオリジナルの刺客と勝負という見せ場を付け足しようのように与えられますw
原作でも全く見せ場がないみたいなので、アニメでは取りあえず刺客と戦っとけwって感じのようです(笑
レムスとリンダを狙うならグインがいない所の方がいいのに、なぜかグインとタイマン勝負をしたがる刺客たち。しかもちゃんと悪役のセオリー通り、一斉に攻めないものだから各個撃破されて終わりな感じがw
グインとリンダは完全に物語りの主軸から外れちゃってますね(^ー^;A これからはレムスとナリスの化かし合いと器量勝負だけど、どう考えてもナリスの勝ちですからなあ。血筋だけ何とか勝っているけど、それがまあ一番大きそうだからな。 しかしレムスには有能な参謀も将軍もいないのが痛いですねえ。ナリスは有能な参謀も将軍もさらに魔導士まで囲っているからなあ。 レムスがグインを使うにしても、グイン一人では如何ともしがたいし、今後ナリスにどう接していくかが見物ですなw