天才王子の赤字国家再生術

第1話「そうだ、国を売ってトンズラしよう」


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北方の小国ナトラの王子ウェインは、軍事経済の発展しようがない自国に見切りを付けて何とか他国に売れないかと考えはじめる。
そんな中、隣国が突然ナトラに侵攻し始める。やる気のないウェインとは裏腹に、武官たちはなぜか意気旺盛で・・・

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王子ウェインと補佐官ニニム
「このナトラには希望がある。ウェイン王子、貴方です!」
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「売国したああああああああい!!!」
「またそんなこと言って。冗談でも口にすることじゃないわよ」
「冗談ってなんだよ。俺は真剣に言ってるつーの」
「なお悪いわよ。一目がなくなると、すぐだらしなくなるんだから」
「ニニムだって、この国の全方位ド貧民っぷりは分かってるだろ。人口50万人ほどのいわゆる小国。大陸最北端に位置し、春は短く冬は長い。国土の大半は不毛な岩と山。内政に手を入れようにも金がない。国内にはろくな産業もない。何かの拍子に吹っ飛びかねない弱小国家なのに、オヤジが倒れて俺が国の舵取りとか・・・ああ、早く国売ってトンズラしてえ。そのためには、ナトラの国力を高めねば」

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大陸最北にある弱小国家ナトラ。その国の王となったウェインは文武両道で才能はあるものの、極度の面倒くさがり屋で若いながら早いところ隠遁生活を送りたいと望んでいるようです。

異世界モノだけど、確か転生モノではないんだよな。普通のファンタジー。原作はマンガを読んだことあるはずだけど、あんま印象残ってない(^ー^;A
確かニニムはこの大陸じゃあ迫害されている種属で、この国くらいでしか自由がなかったんだっけか。






隣国の侵攻
「攻撃!」
「開始!」
「・・・え? おいおいおい! マーデン弱っ!」

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「将軍!やつら本陣から逃げてゆきます!」
「無様な! 奴らが隠れる前に背を討つ!」
「行くぞ!反転せよ!」
「観念したか」
「はあ、これじゃ完勝しちまうだろうが!」
「なにい!伏兵!?」

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隣国が突然侵攻。ウェインは適当に闘って相手が引いてくれることを望んでいたようですが、敵マーデン軍が予想以上に弱かったので愕然。さらに隙を見せたら少数で追ってくるものだから、隘路に引き入れて伏兵に襲わせて殲滅させます。

この世界は確か大陸の東半分を帝国が治めていて、西半分が中小国が乱立してんだっけか。帝国は大陸統一を狙っているけど、この大陸の中央には東西を分ける大山脈があるので、極北のナトラか南端からでしか西側に行けないんだっけか。
つまり、ナトラは大陸の東西を分ける交通の要衝なわけで、こんな国が貧乏国家ってのは普通は考えられないけどな。まあ、帝国が統一してくれた方が、この国の民は富んでいきそうだけど。








勢いで隣国の金鉱山を奪取
「・・・盗っちゃったんだな」
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敵軍を破って意気が上がる軍部。このまま敵国に逆侵攻しようと提案してきます。
ウェインは予定外の行軍で兵糧と金を使うことを恐れ、さらに敵国に侵攻しても、北方の大地はナトラもマーデンも貧弱で奪っても何の利益もないことから、唯一、マーデンで奪取の価値がある金鉱山を奪取するよう持ちかけます。さすがに防備の硬い金鉱山を奪取するというのは臣下が反対するだろうと思ったら、臣下はもとより金鉱山の奪取を狙っていたようで、攻め込んでみればあっさり奪取しちゃいましたw

確かこの金鉱山はもう金をほとんど輩出しないんだっけか。鉱夫の待遇も悪いから、鉱夫は全部寝返るけど、金の出ない鉱山を維持するのは無駄だから、そこを隠してマーデンと交渉するんだっけかな。

結構展開早いな。これでマンガの1巻分全部やったんじゃねえか?(^ー^;A


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キャラ紹介も状況説明も世界観もほぼ説明しないままストーリー進んでるけど、初見の人は分かるだろうか? 原作マンガ読んでた記憶があるので何とか状況把握できるけど、何かいろいろ説明不足な気がするわw
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