ぼくたちのリメイク

第2話「10年前に戻ってきて」


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タイムリープしてきた恭也だが、未来で見た他人のアイディアをパクることしかできなかった・・・
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3分間の映像ドラマ作成
「作品の舞台を駅にしようと思うんだ」
「駅? どうして?」
「駅はみんなが利用して知ってる場所だから、最低限のイメージで説明ができて、3分の中でまとめるには便利な場所だと思うんだ」
「・・・・30分間時間をくれないか?」

1

「恭也が言った流れをプロットにしてみた。こういうことなのかって思ってな」
「凄い!まさにこういうことだよ!」
「恭也、ちょっといいか・・・」

2

「これは?」
「俺がずっと書きためてるアイディアメモのひとつだ」
「・・・う!これって!」
「同じだったんだよ。俺がそのメモに書いてたことと、恭也の言ってたアイディアが」
「僕は見てなんか・・・」
「ああ、分かってる。でも、おまえはまるで俺の頭を読み取るかのようにそのアイディアを出した」
(そういえば僕は、どうやってあのアイディアを思い出したのだろう。・・・そうだ、あれは何かの短編集だったか。そこで受けた印象から、このイメージを得ることができたんだ。このアイディアは未来の貫之から、僕が奪ったってことなのか)

3


学校で製作する3分間ドラマ。そのアイディアを出す恭也ですが、それは貫之が暖めていたアイディアと全く同じでした。
貫之は不審に思いながらも、理論的な説明がつかないから偶然ということで納得してくれたけど、当の本人の恭也は、タイムリープ前の未来で呼んだ小説からパクっていたので、未来に貫之が書いた小説からパクったと気付くも、タイムリープのことは言えないので貫之には内緒にするようです。

まあ、これからも同じことは起こるだろうね。
そもそも、恭也がいなくてもこの3人は未来で成功を収めているんだから、恭也に出来ることと言えば、3人のアイディアを盗むか、3人のうちの誰かがやっていた役回りを自分でやって、3人の成功者の尻馬にのって4人にすることだけだもんな。

成功者の尻馬に乗るというみっともないタイムリープをどう感動的に仕上げてゆくかが、この作品の一番の鍵だよなあw






作品のクオリティを上げる
「このままだとどうやっても3分を越えてしまうんだ。だから、脚本のリライトを・・・」
「あの本は何度も考えてベストとして出したものだ。だから、時間が多いからって簡単に削ったりできねえんだ!」
「そうは言っても・・・・これは課題なんだから、ルール通りやらないと評価がもらえないよ」
「・・・そうか。良い物を作ろうって約束の答えがそれなのか。つまんねーよ。それ」

4

「ごめん貫之!もう一度ちゃんと話し合いたいんだ!だから、時間をくれないか」
「終わったことだ。もう好きにすればいい」
「違うんだ!まだ始まってもなかったんだ!撮影も編集もこれからなのに、諦めるのは嫌だ。ギリギリまでいいものにするため、お互いにしっかり話し合って決めよう!」

5


課題の脚本が3分という決められた時間を越えてしまうので、脚本を修正しようという恭也に対し、作品のクオリティを下げようと言う恭也を信用できず、貫之と恭也はぎくしゃくした関係に。
しかし、学校の先生からの助言で、制作担当の自分がこの作品について何も考えていないことに気付いてもう一度やり直そうと提案して仲直りw

製作担当のくせにどういうコンセプトで作ろうとか細かいことは全部貫之に投げっぱなしで、ホントにスケジュール進行だけしかしてなかったみたいだからな。そりゃ誰でも怒るだろう。
こいつは未来からタイムリープしてきた利点を、未来の作品をパクって自分のアイディアにすること、しかホントにできないみたいだな。未来での自分の人間としての経験を全く活用しないのは、タイムリープして未来が分かってるからっていう余裕と傲慢からかね?


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ホント、未来で成功する3人の尻馬に乗るだけしかできない主人公をどう正当化して見せるんだろな、この作品(-"-;)
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